【ハイハイと腰痛】
子育てをしたり、自分自身を振り返ったとき
少しでも早く立ったり、早く歩き始めたことを得意気に話したことがあります。
が、それよりも沢山ハイハイをしたかということの方が重要だと私は考えるようになりました。
それを強く思うようになったのはある20代の腰痛患者様との会話からでした。
その方は小学生の頃から腰痛が酷く、遊園地で乗り物を待っているだけでも痛い!!と騒いでいたそうです。
赤ちゃんのとき、歩くの早かったりした?と尋ねたところ、
「あー!母子手帳に全然ハイハイしないで掴まり立ちして歩いてたって書いてありました!」
ハイハイの期間が短い=腰痛になりやすいと結びつけるのはさすがに強引過ぎるとは思いますが、少なからず影響していると私は考えています。
ハイハイは手足の力で体幹を地面から離しつつ、移動するという複雑な動きです。
その中で筋、骨格、脳神経が発達していきます。
この期間をすっ飛ばしてしまうと、二足歩行というさらに難易度の高い動作に発達が追い付かないことで筋、骨格に過剰なストレスをかけてしまうリスクがあると考えられます。
ある文献では、ハイハイの期間が短かったり掴まり立ちが早かった子供は股関節が内旋(内側に捻れている)しているケースが多い。つまりハイハイや掴まり立ちのタイミングがその後の股関節の発達に影響している可能性がある。としています。
成長過程には意味があります。
他の子供と比べ過ぎて焦るのは禁物。
小さな身体を一生懸命動かしながら日々学習し、少しずつ成長していくその姿を良く観察しながら、助け過ぎず見守ることが大切だと私は考えています。
赤ちゃんの成長は人間の身体とはいかなるものかを教えてくれるヒントが沢山。
だから赤ちゃんは私にとって先生でもあります。
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