大阪府下の夜間中学は11校。
南大阪では堺市と岸和田市だけで、泉佐野市でも2024年4月に開校予定だ。
以下に香川県三豊市立高瀬中学校で、夜間中学を不登校特例校を設立した山下昭史市長のリーダーシップについても示すが、人口約6万人の三豊市で、国勢調査で義務教育を受けていない市民が46人いると知り、事業費1200万円(2022年度当初予算)をつけたことから始まる。
岸和田市でいきなり文科省に、岸城夜間中学の不登校特例校を指定請求をするのは拙速だと考え、、先ずは国勢調査を元に問うた。
日本人で就学年齢の義務教育に参加していない子どもはいなかった。
だが、外国籍の子どもでは数人いて、手紙などを出しても音信不通であれば、家庭訪問や出国したのかを確認している。
「就学しない」との返答もあり、その場合、「後追いしない」としていたので、「せめて家庭訪問などで子どもの顔を見てくれ」と要望した。
これは虐待の可能性をつぶしていく作業でもあり、虐待となれば子ども家庭センターの管轄でも、それを発見することを怠ってはならないと説明した。
今後、岸和田の不登校の子どもたちのためにも不登校特例校も含めた岸城夜間中学へと改善していきたい。
ネックとなるのは、加配教員の予算だ。
岸和田市の市長も加算を出す大阪府の知事も維新だ。
となれば、当然連携して予算を吉村知事から取ってこれるんですよね?
同じ政党なんだから。
との殺し文句も生きてこよう。
参考:
全国初の「不登校特例校」夜間学校がなぜ香川県の三豊市高瀬中に誕生したのか 東洋経済オンライン
2023/01/21 東洋経済education × ICT編集部
https://toyokeizai.net/articles/-/645687
より抜粋
不登校の児童生徒は年々増加している。文部科学省が2022年10月27日に公表した「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によれば、中学生の不登校は10年前の1.7倍で16万3442人にも上る。
そんな中、文科省は22年3月、香川県の三豊市立高瀬中学校の夜間学級を「不登校特例校」に指定した。これは夜間学校として全国初の「不登校特例校」であるほか、実は全国で唯一学齢期の生徒を受け入れる夜間中学が誕生したことも意味する。
同年10月、同校には県内の男子生徒1人が入学した。
不登校生の今後と、夜間中学のあり方を、今回の指定に大きく貢献した同校夜間学級英語教諭の城之内庸仁氏に聞いた。
現在、不登校特例校は全国に21校(公立12校私立9校)ある。
その中でも、香川県三豊市立高瀬中学校は唯一の夜間中学だ。
そして、学齢期の生徒が入学できる初めての夜間中学でもある。
原則として、公立夜間中学には15歳を超えていなければ入学ができない。
しかし、現在学齢期の不登校の生徒には、起立性調節障害などが原因で「朝や昼間は動けない」という子どもも多い。夕方以降であれば通学できる生徒もいる中で、なぜこれまで、夜間中学校での不登校生徒の受け入れがなされてこなかったのだろうか。
通常、公立中学校を卒業するには1年間に1015時間の授業を受ける必要がある。
一方で、全国の夜間中学の授業時間は1年間に大体700時間前後。
この差分については、生徒の社会人経験を考慮するという弾力的な対応で卒業を認定してきた。しかしながら、現在学齢期にある生徒にはまだ社会人経験がない。
そこで三豊市立高瀬中学校は、学齢期の生徒に向けて週3回「0時間目」を設けて1年間に805時間分の授業にまで拡充。
残る210時間分については、複数の教科を抱き合わせて実施できる授業を行って賄う。
不登校特例校に指定されたことで特別な教育課程の編成が可能となり、学齢期の生徒に卒業認定を与えられる夜間中学が誕生したのだ。
~中略~
三豊市立高瀬中学校には2022年10月、県内の中学3年の不登校生1人が入学した。この生徒は、入学のために家族全員で香川県に引っ越してきた。
「入学前は、1カ月間の体験入級で様子を見ることになっています。入学した生徒も1週間に3~4日は通えるようになり、無事、正式な入学が決まりました。現在までに、ほかにも2名の学齢期の生徒が体験入級をしています。私に言わせれば、体験入級も保守的な大人の都合にすぎないと思いますが、それでも少しずつ前進しています」
夜間中学はただ読み書き計算を学ぶ場ではなく、社会性や集団性を身に付ける場でもある。夜間中学に通う生徒は口をそろえて、「修学旅行に行ってみたかった」「運動会や学級活動をしてみたかった」と話すそうだ。城之内氏は、夜間学校は失われた心や埋まらなかった思い出を取り戻す、いわば人間の尊厳を取り戻す場所なのだと語る。
「現在不登校生は約24万人いるといわれますが、1年前には約19万人でした。今、都会や地方を問わず、全国で急速に不登校生が増加しているのです。今後形式的な卒業者を出さないためにも、不登校生を受け入れる場の役割は大きい。夜間中学でなくても、フリースクールや、究極的には早朝学校や深夜学校でもよいと思います。とにかく、不登校生をたらい回しにしない社会になってほしいんです」
2017年に城之内氏が始めた「岡山自主夜間中学校」は、現在生徒数320名、スタッフは300名を超える日本最大規模の夜間中学に成長した。
そして約2年後から、城之内氏はついに岡山県で新たに立ち上がる公立夜間中学に携わる。