実家仕舞いは親から話し出さないと解決できない!
昨日は、岐阜県各務原市(かかみがはらし)さんと共催で空き家相談会を開催しました。
私が相談員として担当した2組は、いずれも空き家の所有者ではなく、そのお子様(と言っても50~60歳台)です。
所有者である親は施設に入所しており、幸い認知症ではないので行為能力(法的に認められる契約をする能力)はあるのでで、何とか売却できないかという相談です。
当の本人は「自分が生きている間に自宅を売るなんて!」ということのようですから、売ることはできません。
しかし子の方は定期的に空気の入れ替えや草刈りなど維持管理に労力と費用をかけなくてはならず、その精神的・経済的負担は相当なものです。
相談に来たくなるのも理解できます。
このように空き家の相談には、所有者ではなくそのお子様がいらっしゃるケースが大変多いのですが、本人が同意しない限り解決の道がありません。
確かに親としては、いつまでも施設に居るつもりはなく、元気になって自宅に戻りたいという意思がある訳ですから、自宅を売るなんて考えもしません。
子とすると親に「売ろうよ」ということは、もう帰って来なくて良い!と言っているようなもので言いづらい。
結局この問題は、親の方から何らかの対策を提示するしかないのですが、そうしている人はほとんどいません。
日頃からコミュニケーションが取れている親子ならまだしも、そうでない場合は一層意思疎通が困難になります。
是非、親の方から実家をどうするのか声を掛けて、日頃から意思疎通を図っておいてほしいと思います。
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【昨夜の日本酒】
大好きな福井市の安本酒造さんの『白岳仙』を発見。
私は一番好きな日本酒として『白岳仙 純米大吟醸 山田錦』をあげますが、今回は『純米吟醸 海松(みる)』という見たことがない商品です。
季節限定品でコメは五百万石を使用。山田錦の吟醸香が感じられなかったのが残念。