お寺が存続の危機・空き家相談会
ある自治体の空き家相談会に相談員として行ってきました。
担当した相談の1つは、お寺の住職さんから「本堂が雨漏れして、放置すれば朽ちて倒壊してしまうが、檀家さんが激減しているので修理する資金がない。」という相談。
この手の相談は、どういうわけか私が受けるのですね・・・現在お寺の相談をもう1件受けていますが、いずれも同様の内容です。
『寺院消滅』(鵜飼秀徳著・日経BP社刊)などという本も出版されており、お寺の経営が厳しいのは全国的な傾向だと思います。
ただ住職さんは俗世界のことに疎いので、「解体して有効活用することで賃料収入を得て、借金しないで建て替えできることもあります。」という話は俄かに信じてくれません。
実際過去には有効活用することで、賃料を得て、それを原資にして本堂の修復をした事例があります。
幸い敷地面積が広いので、どのような用途にでも活用することができます。
もちろん場合によっては本山の許可や檀家さんの承諾が必要になりますが、朽ちて倒壊するのを指を加えて見ているより良いでしょう。
当然、相談会の短い時間では結論が出ないので、お帰りになってご家族様、檀家様と協議して、必要でさればお声掛けくださいということで終了しました。
この手の相談、本当に多いので、早め早めにご相談をされることをお勧めします。
何度も書いていますが、神社は本来本殿や拝殿など建物を必須としない宗教ですが、仏教は仏像や本堂ありきの宗教です。
その意味で神社は建物が無くなっても信仰が続きますが、仏教は仏像や本堂が朽ちては成り立ちません。
広くなくても良いので何とか拝めるだけの空間を確保したうえで、老朽化防止対策を提案してあげたいと思うのです。
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【昨夜の日本酒】
昨夜は新しく開店したうなぎ屋さんでうなぎをいただきましたが、置いてある日本酒がイマイチだったのでビールで我慢しました。
おいしい日本酒で白焼きをつまむなんて、良いと思うのですが残念。