空き家はゴミなのか?
先日誘っていただいた異業種交流会では、参加者がショートスピーチをすることになっていました。
Aさんの話が衝撃的だったので、その後のスピーチはその話題に集中しがち。
遺品整理業のAさん
空き家にしてあった田舎の実家が、先日放火され近所に迷惑をかけることになった。ゴミのような空き家は、とっとと売ってしまうことをお勧めします。
解体業のBさん
空き家解体の見積もり依頼がありますが、現地へ行くと知らない人が布団を敷いて寝ていたということがありました。
また雨漏れしたり床が抜けているような空き家は使えないので解体しましょう。空き家にしておくのは危険です。
不動産業のCさん
解体すると固定資産税の住宅用地の軽減措置が利用できなくなり、税額が6倍に跳ね上がるので売った方が良いでしょう。最近は「特定空家等」に指定されると軽減措置が使えなくなります。
※これは間違い。正解は昨年の12月13日に法改正が行われ、「特定空家等」の手前の「管理不全空家」に指定され、勧告を受けると軽減措置が利用できなくなります。
建築業のDさん
解体したままだと固定資産税が上がるので、是非住宅を新築してください。
以上のような意見が出ましたが、空き家はまるで迷惑物件、ゴミくずのような扱いです。
それぞれご自身の業の収益が上がるような提案をされているのはわかりますが、それ以外に利活用の話が出ても良いのではないかと思います。
空き家をゴミと思う人もいれば、立派な建物と考える人もたくさんいます。
※8月7日(水)19時から、日本FP協会愛知支部主催の継続研修会で『FP目線で考える空き家問題の現状と対策』というテーマで講演します。
FP協会会員様限定ですが、是非受講していただきたいと思います。お問い合わせは愛知支部事務局まで。まだ受け付けていないかも。
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【昨夜の日本酒】
また写真を忘れた~