ホテルが人手不足で悩む意外な理由
先日、空き家調査のために下呂市に行ったのですが、せっかく日本3名泉の下呂温泉に来たのだからと1泊しました。
老舗小川屋さんにお世話になりましたが、従業員のほとんどは外国人。ここも人手不足なのか・・・
宿泊業は全国的にCOVID-19の影響で従業員が退職して戻って来ないところに、5類移行でインバウンドを中心に急に客が増えたので、人手不足の代表格のように言われています。
しかし市役所の方に聞いたところ、下呂市の場合人手不足には別の要因があるとのこと。
多くのホテル・旅館だけでなく、好調な企業がいくつかあって従業員を何とか集めているのですが、下呂市に来ても彼らが住む家がないとのこと。
企業は資産を増やしたくないので、社宅建設・保有より経費で落とせる賃貸を求めている。
しかし民間賃貸は、以前は盛んにアパートメーカーが家賃保証を武器にして地主に建てさせていたけれど、最近は市場がないと見て家賃保証をしなくなったため在庫がない。
仕方なく市が公営住宅を新築する計画を立てているけれど間に合わない。
そこで空き家を活用して社宅にしようと考えているが、空き家は売りたい人が圧倒的に多く貸したい人は少ない。
このミスマッチは地元経済にとって死活問題だと言うのです。
空き家が余っている一方で、住宅がなくて困っている人や企業があるってどういうこと?
とりあえず私が提唱している”バディさん付き空き家活用”をご案内しておきました。
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【昨夜の日本酒】
三重県菰野市の早川酒造さんの『田光(たびか)出羽燦々 純米吟醸』
伊勢志摩サミットで調子に乗ってしまった他の酒蔵と比較して、じっくり酒造りに取り組んでいる姿勢に乾杯!