映画『パーフェクトデイズ』の主人公の生き方
昨日に続き映画『PERFECT DAYS』の話。(ネタバレがありますのでご注意ください)
役所広司演じる主人公平山は50歳代と思われる独身男子。一人暮らしで仕事は東京都の公衆トイレの清掃員。
墨田区のスカイツリーの近くの木造2階建てアパートに住み、ルーティンのように毎日変化に乏しい生活をしている。
趣味は、作業車の中で70~80年代のアメリカのロックを聴くことと、就寝前に古本屋で100円で仕入れる文庫本を読むこと位。
食事も粗末。馴染みの居酒屋で飲むのは酎ハイ。(たまに美人ママ=石川さゆりのスナックにも行く)
ある映画評論で平山の生活はミニマリストだと書いていますが、私にはミニマリストにしてはモノが多いように感じます。ミニマリストではなく、単に貧乏生活(普通に見ると)だろうと思います。
しかし映画のタイトルのように、その生活はパーフェクトな毎日なのです。
変化に乏しい生活と書きましたが、それでも少しずつ何かが違う。典型的なのはいつも昼食を摂る神社の境内で見上げる木洩れび。これは毎日微妙に違い、それを写真に撮るのを楽しみにしている。ささやかな楽しみです。
平山自身は別に困っていないし絶望的でもない。日々の暮らしの中でちょっとした楽しみを見つけている。
人を怒ったりしないし、むしろ優しい。
何の不満もなくパーフェクトな日々を過ごしているのです。
ですからスカイツリーや東京都心のビル群などが映し出されると、それとの対比が際立つのです。
果たして幸福とは何か?しみじみと考えさせられる映画です。
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【昨夜の日本酒】
昨夜は勉強会の後の懇親会だったので、おいしい日本酒はなし。「デンキブランサワー」と「ポッピー」をいただきました。(十分珍しい)
飲んでいたら握手を求めてくる人が?いつも日本酒を購入する酒屋のご主人ではないですか。
たまたまこの酒屋が納入している店だったのです。飲んでいても妙なことはできませんね。