官僚がこんな考えをしていると日本に将来はない
官僚の方々と意見交換をしてきたのですが、こんな意見が出ました。
北海道の仲間から「空き家を解体するのが一番ですが、北海道では解体して土地として売却しても、手取りでマイナスになる地域も多い。」との意見が出たので、私から・・・
「現在、住宅購入には住宅ローン減税というインセンティブがあり多くの人が利用していますが、今後は解体にインセンティブが働くようにすることが必要なので解体促進税制を設けたらどうか。」
「解体費用の一定額を税額控除すれば、日本全国解体を検討する人は平等に利用することができる税制です。」
これに対して、「そのような税制を作ったとしても、売れない土地は売れない訳で、そんなことより土地に価値が付くように努力するのが地方自治体のあるべき姿ではないか。」
「例えば北海道でもニセコは地価が上がって賑わっている。空き家で困っている全国の自治体は、そういう努力をするべきだ。」というのが、ある官僚の意見でした。
悠長な理想論ですね。空き家問題は待ったなし。すでに今ある現実です。
街づくりをして地価が上がるのを待っていたら、その前に空き家の山になります。
そもそもこのような現状を創り出したのは、戦後日本の住政策が誤っていたからで、いまだにそれを是正しようとしない国や企業の無策によるものです。
いまだに全国的な地価上昇によって問題解決を図ろうという高度成長期の成功体験を捨てきれないのです。
結構上の立場の官僚がこんなことでは、縮小する日本社会を救うことはできません。発想を転換してほしいものです。
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【昨夜の日本酒】
兵庫県朝来市の田治米合名会社さんの『竹泉 純米酒 山田錦』をいただきましたが、何と2013BY製造の古酒でした。
せっかくいただいたのですが、申し訳ございません。私、古酒は吞めないのです。