伊勢志摩サミット最大の懸念・日本酒問題 | エスクローおじさんのブログ

伊勢志摩サミット最大の懸念・日本酒問題

本日から開催する伊勢志摩サミットで、この地方は盛り上がったり迷惑したり。鈴木三重県知事などは、地元産品の売り込みに駆け回っているようです。


今回のサミットで個人的に懸念していることがあります。


それは晩餐会の乾杯で三重県の日本酒が使用される恐れがあることです。


地元酒造組合などは、三重の酒を世界に向けてPRする絶好の機会と意気込んでいるようですが、はた迷惑な話です。


前回の北海道洞爺湖サミットでは、静岡県の磯自慢酒造の『磯自慢』が使われ、一気にナショナルブランドになってしまいました。


三重県の日本酒は大変においしい!個人的には大好きです。


しかし、こんなところでRPされると、ただでさえこじんまりと丁寧に醸造している蔵元が多いのに、大量生産しなければならくなったり品薄になり、味が落ちたり飲めなくなります。


ちなみに、おいしいと思っている日本酒の石高(生産高)は『而今』(名張市・木屋正酒造)150石、『作』(鈴鹿市・清水清三郎商店)680石、『三重錦』(伊賀市・中井酒造場)80石、『るみ子の酒』(伊賀・森喜酒造)300石です。


※正確な石高は確認してください。ただ傾向はわかると思います。


例えば80石は一升瓶で、たった8000本です。


何故なら、パリのレストランでブレイクして、いまや破竹の勢いで日本を代表する日本酒になった『獺祭(だっさい)』(山口県岩国市・旭酒造)は5万石で、桁違い。


最近は味にばらつきが出てしまって、安心して飲めない酒になってしまったことを見ればわかります。


どうも『作』が一番候補のようですが、こんなことを商売に使われては困ります。


素晴らしい三重の日本酒の品質が落ちたり、入手困難になりとんでもない値段で売買されないことを祈っています。