ハウスメーカーの見積書・どこまで値引きできるのか? | エスクローおじさんのブログ

ハウスメーカーの見積書・どこまで値引きできるのか?

住宅の新築を計画されているお客様へのアドバイス業務をしていますが、その中で比較的多いのが、「見積書が出てきたけれど、この金額はどこまで値引きできるでしょうか?」というご質問です。


日本の住宅の新築は多くが一邸一邸オーダーメイドであることから、同じ土俵で比較ができないので「定価」がわかりません。


本当にこれが「定価」なのか?あるいは営業上、上乗せされていないのか?とお客様は疑心暗鬼にならざるを得ません。


しかし弊社のように多くのハウスメーカーの見積書をお客様からいただいて拝見する立場にいると、「これはさすがに高いのでは。」とか「意外にお値打ちだ。」ということがおぼろげながらもわかります。


その上で「このように言えば、この程度の価格になると思いますよ。」というアドバイスをして、その通りの価格に落ち着くこともしばしば見受けられます。


しかし、先日の例はおそらくこの程度になるはずだと思われる価格を提示しましたが、どうしてもならない。


丁度建物価格の5%程度が合わないのです。


おかしいなと思ってお客様に確認したところ、そのハウスメーカーには、あるハウスメーカー紹介会社を通じて接触したことが判明しました。


この場合、ハウスメーカーから紹介会社への顧客紹介料5%が必要になるので、その分が高くなっており値引きできなかったのです。


このように住宅を注文で建てる場合、価格が不透明なのはやむを得ません。


したがって注文者側は定価がわからないまま、値引き交渉するという極めて難しい立場にあるということだけは理解しておいてください。