日本の財政。借金は830兆円。どうする? | エスクローおじさんのブログ

日本の財政。借金は830兆円。どうする?

昨日は財務省主計局の主査官を招いて『わが国の財政の現状と課題』というテーマで勉強会。政権交代後の微妙な時期だけに解説程度で、裏話や突っ込んだ話は聞けませんでしたが、おさらいとしては充分な内容。


一般会計の歳入102兆円のうち43%は公債収入。(要するに借金)歳出の19.8%は国債費(借金の償還費と利払い)。


国の債務の累積は592兆円で、対GDP比123%は、2位のイタリアが109%であることを考えると異常な数字です。ここ15年間で日本だけが突出して増加しています。


地方の債務を入れると830兆円。


家計に例えると、月収40万円の家庭が家計費を45万円使ったうえで、田舎への仕送り(地方交付税)を11万円、ローンの支払いを14万円している計算。その結果、今年の年末には4,868万円のローン残高があることになります。


このような事実は、もう報道されすぎて麻痺してしまっているのですが、主計官のお話は「将来税収で返済する。」という一言。法人税が20年前の半分に減っていることを考えれば、できないよなぁ~


今年も麻生政権の景気対策で借金の残高は一気に増加しましたが、政権が代わっても国民が景気対策を希望し、自分の収入が増えることが幸せなのだと考えるのなら、この問題は一向に解決しません。むしろ事態を悪化させるだけでしょう。


景気対策で収入を上げる政策は無意味だと悟らなければ、この国の財政的な将来はないと思わなければなりません。


個人的には国の財政がどうなってもいいですけど・・・それくらいの覚悟はできています。