この時代、将来の家計予測で住宅ローンをどうするのか? | エスクローおじさんのブログ

この時代、将来の家計予測で住宅ローンをどうするのか?

昨日優秀な女性FP(ファイナンシャル・プランナー)から質問がありました。


「最近の相談者は、年収が減っている方が増えています。明日いらっしゃる人は昨年1800万円だった年収が、今年1000万円にダウン。総額が大きいから生活に困ることはないと思いますが、年収500万円の人が400万円になるようなケースで住宅購入を考えていらっしゃるような場合、住宅ローンはどうなるのでしょう?」


この時代、デフレだと肝に銘じるべきです。国民の一世帯あたりの平均所得は、平成8年の615万円をピークにして平成19年には556.2万円と11年連続で下落しています。


また、日本では住宅の価値は建てたときが一番高くて、30年もするとゼロになります。さらに、地価は都心の一部を除いて平成3年から下落しています。


これを総合的に見て、デフレではないと誰が言えるでしょう?


経済の鉄則は「インフレのときは借金してでも資産を購入しろ。デフレのときはキャッシュを貯めろ。」です。


そうすれば、住宅取得のために住宅ローンをどうするのかは、おのずとわかってきますね。その女性FPも同意見でした。


ただし、FPはお客様の住宅を購入したという夢をファイナンスの面から叶えてあげるのが仕事です。ただ、購入は止めなさいとアドバイスするわけにはいきません。


となれば、極力控えめな(個人的には年収比率15%以下の返済)借り入れで購入し、長く大切に手入れして価値のある住宅として維持することが正解となるでしょう。