老にして学べば。日経夕刊から。 | エスクローおじさんのブログ

老にして学べば。日経夕刊から。

昨日の日経新聞夕刊一面下『あすへの話題』のコーナーは、東大教授の北岡伸一先生が、当時在籍されていた立教大学法学部が全国初で始めた社会人入試について書いておられます。


第一期生で入学してきた中には、ニュースキャスターの木元教子さんなどがいて、学部内が活気付いたことを思い出しました。


当時の立教大学法学部は『東大第2法学部』と言われ、教授は超一流なのに学生が三流と揶揄されていたものです。


北岡助教授(当時)には、「帝国陸軍の成立とその後の経緯」についてご教示いただいたのですが、講義の中味より酔っ払って訳のわからない議論を仕掛けた私を、髪を七三にきれいに分けた端正な顔立ちでクールな目で見ておられたことを思い出します。


他にも民法の第一人者水本浩先生、選挙分析のパイオニア高畠通敏先生、政治社会学の栗原彬先生、近代日本政治思想史の権威神島二朗先生など、そうそうたる先生方に学ぶことができたのですが、浅学を棚に上げて意味不明な質問をする私は先生方には迷惑だったことでしょう。


最近ようやくその頃学んだことがわかり出しました。


北岡教授の昨日の文章は、岐阜県東濃地方出身(私もそうです)の佐藤一斉の言葉で締めくくられています。


「わかくして学べば壮にして為すことあり。壮にして学べば老いて衰えず。老にして学べば死して朽ちず。」


学問が何かの手段だけではなく、それ自体内在的な価値を持つものだということだそうです。


まだまだ勉強できますね。先生方に感謝感謝。