現在日本経済に起こっていることを正確に理解しておきたい | エスクローおじさんのブログ

現在日本経済に起こっていることを正確に理解しておきたい

住宅や投資用マンションを購入する人のアドバイスをしていますが、不景気とはいえ次から次へと物件が売れていくのには驚かされます。


多くの場合、ローンを利用して購入するのでしょうが、どうシミュレーションをしても、それは無謀でしょうという借り入れをして購入するケースが多いのです。


それは決して多額の借り入れというのではありません。通常金融機関や不動産業者さんが勧めるような大きな額でもなく、比較的慎重な提案をすると言われているFPがはじき出した借り入れ額もそうです。


今後日本に起こることは、グローバル化に伴う賃金・物価の低下・人口減少と世代ニーズの低下による消費と生産の低下・社会保障費の増加です。


つまり国民に負担増となることは間違いないですし、資産はデフレで価値が低下します。


唯一の救いはデフレによる物価の下落ですが、賃金低下が先に進むでしょうから期待はできません。


このように予想する中で、たとえ現在の家計の状況から問題ないと判断される金額であれ、借り入れをすることは大変なリスクとなるのではないでしょうか。


私はこう予想するので、借り入れは今想定している70%以下にしていただくようにお話しします。


つまり住宅ローンの返済比率なら、通常年収の25%以下と言われていますが、その70%=17.5%以下でないと、おそらく将来家計が破綻すると考えるのです。


投資用マンションのシミュレ-ションも、そのあたりにしておかないと成立しなくなると考えます。利回り10%なんて、浮かれている場合じゃないと思いますよ。


ちなみに私の住宅ローンの年収比率は14%でした。これでも生活が苦しいのは何故?