認定長期優良住宅制度が本日スタートしました | エスクローおじさんのブログ

認定長期優良住宅制度が本日スタートしました

本日から認定長期優良住宅の制度がスタートしました。今朝の新聞各紙も大々的に取り上げています。


建てては壊し、壊しては建てていた今までの日本の住政策が、180度転換したことになります。


この認定を受けた住宅は、住宅ローン控除や不動産取得税・登録免許税・固定資産税などでより大きな減税を受けることができます。


大手ハウスメーカーでは、すでに全棟認定を受けることができるとPRしている会社もありますが、一般建築業者では10~20%のコストアップが必要になると言われています。孫子の代までもつ住宅を建てるのですから、止むを得ないのかもしれません。


ところで、この制度はフロー(新築解体)からストック(資産保有)へという流れに沿ったもので、温暖化防止の点からも大切なのですが、よくよく考えてみると相も変わらず新築重視の制度です。


従って、この制度ができたからと言って、ストック重視の時代になるのは、今から建てる住宅が永く使われた数十年先の話です。


緊急にストック重視の社会を作るには、新築重視の政策より既存住宅(中古)の耐震化・省エネ化をする方が早いのですが、大手建築会社偏重の今の社会では通じないのです。


既存住宅のリフォームに対する税制特典を一層強化すれば、相当早い時期にストック重視社会が実現できますし、大手ハウスメーカーだけでなく地元建築会社も充分恩恵に預かることができると思うのです。


まぁ、あせらず、ここまで来たことを評価したいと思います。