リーマン・トヨタショックもノド元過ぎれば
リーマン・トヨタショックで壊滅的打撃を受けた名古屋地区の賃貸住宅経営も、ノド元過ぎたのか穏便な日々を過ごすようになってしまいました。
決して、入居者が増え満室経営でオーナーが安心したわけではないでしょうが、1~3月の騒然とした雰囲気が伝わらないようになってきました。
ただし、弁護士や金融関係ルートの話では、経営が成り立たなくなって競売真近のアパートが増加しているとのこと。決して平穏なわけではなさそうです。
いくら100年に1度の大不況と言っても、いつかは最後尾が来ると思うのが経済ウォッチャーの考えで、(確かに永遠に不況が続くわけではありません)株価は持ち直し、アパート不況も慣れっこになり、深刻さが薄らいでくるのも無理はありません。
ただ、本質は何も解決されていないということだけは覚えておかなければなりません。
アパート経営では、おそらく近い将来起こるであろう入居者の絶対数の不足が、たまたま今回のショックで顕在化しただけで、これに対する根本的な対策は多くのオーナー様はできていないのではないでしょうか。
土地活用セミナーで申し上げていることですが、少なくともアパートオーナー様は、自分の保有するアパートの経営分析をして、対策を考えておく必要があります。
昨年一年間の経営の確定申告は終わっているのですから、損益計算書はできているので、あとはキャッシュフロー計算書・貸借対照表(収益還元法に基づく時価で)を作成し、長期経営計画を見直すことをしていただきたいと思います。
特に損益分岐点・債権回収比率の数値は頭に入れておきましょう。