裁判員制度が始まりました。 | エスクローおじさんのブログ

裁判員制度が始まりました。

昨日から裁判員制度がスタートしました。是非はともかく、市民が裁判について真剣に考える機会ができたことは画期的と評価したいと思います。


私は学生時代、たまに裁判を傍聴に行っていました。法学部とはいえ、早々に法律の勉強を断念したのですが、その後映画の研究をしていたときに、表現の自由を巡って争われた『日活ポルノ裁判』を調べなければならないということで、何度か行ったことがあります。


検事側と弁護側で繰り広げられるバカバカしい質疑に、法律とはこんなことをするためのものなのかと呆れたものです。


毎回裁判終了後に、評論家の鈴木清治さんや女優の田中真理さんらと日比谷公園の松本楼でビールを飲み交わしたことの方が思い出です。


今私の仕事では、欠陥住宅など住宅・不動産に関するご相談が多く、場合によっては訴訟をしないといけないという相談もあります。


しかし、裁判は必ずしも正しい者が勝つというものではありませんし、事実が真剣に争われるというものでもないことを知っておいた方が良いと思います。


できることなら、訴訟にしないで解決した方が良いと思っていますし、特に住宅・不動産においては、専門家とお客様の情報格差が激しいので、専門家側がより慎重にお客様に接することで、トラブルや訴訟にならないように努めることが必要だと思います。


弊社でお受けするご相談で、すでにトラブルになりつつある件については、弊社がアドバイスをすることができません。法律行為になってしまいますので、弁護士さんや司法書士さんに引き継ぐことになります。


できることなら、そのようなことにならないように、お客様側のアドバイザーとなりたいということでこの仕事をやっております。