オタクフラクタル次元 -15ページ目

仮に児童ポルノが単純所持禁止となった際に起こる危機【ネタ】

―それはIFの話。

  もしも創作を含めた児童ポルノの単純所持が規制されるとこうなる。







亜沙先輩


  (  ) 今日は俺の嫁である亜沙先輩 で……
  (  )
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 ヽ('A`)ノ オナニー!!
  (  )
  ノω|







 __[警]
  (  ) ('A`) 
  (  )Vノ )
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京都の単純所持初摘発事件より

罰則は30万円以下の罰金か拘留、科料。と推測するw



んで、これ当然ながら親告制じゃないので、誰かが「あいつポルノ持っている!」とタレこんだら家宅捜索みたいですw


自分が「もうダメぽ」と使う日も近いということですね。



麻薬等から創作物児童ポルノの単純所持の考察(4)

前回では解りやすくするために、あえて児童性犯罪者を所謂「ロリコンのオタク系」
すなわち児童性愛で漫画・アニメ愛好家が触発されたと犯罪と限定しました。

しかし当然ながら実際は「児童への被害」が特定の趣味の人に限定されて行われているわけではありません。
今回はさらに児童被害の詳細を見て見たいと思います。

1.性被害者と加害者の関係


※これ以前の資料は見つかりませんでした。

たまに性的被害の3割は義父など親族だとか言われるのを見ますが、正確には1割未満です。

すなわち、殆どの被害が面識の有無に関わらず赤の他人によって起きているのです。

兄と妹の「それなんてエロゲ?」という展開は本当に空想だと言う事ですねw


では赤の他人が何故性犯罪に走るのか? その理由が昭和61年度にまとめられていますので観てみましょう。



2.被害者を選定した理由




1~6群の質問で最も高い数値を出した「言い訳」を抜き出します。


1 → 相手は男好きのタイプだった。

2 → 相手は初めから自分を受け入れた

3 → 相手は簡単に誘いにのった

4 → 相手にしやすい人だった

5 → 相手は警察に届けないと思った

6 → 相手はたまたまそこにいた


です。また別の資料(同じく昭和61年)では




ポルノということで強姦だけに注目すると、


5 → 相手は警察に届けないと思った

6 → 相手はたまたまそこにいた


が上位に来ます。この資料が児童だけでなく全体の性犯罪を指しているので児童被害は述べられませんが、

全体的に言えることは「相手にしやすい」を選んでいると言って間違いはありません。


以下犯罪白書 昭和61年-犯罪被害の原因と対策- 第6章むすび より引用


強姦は,被害者がたまたま加害者の行動範囲内にいたという偶然性が,大きな被害要因となっているが,被害を決定するのは,往々にして被害者側の無難さ,つまり,抵抗の弱さや訴えられることはないだろうという加害者側の安心感にもあることが窺われ,被害者が抵抗その他の断固とした態度を示すことにより,相当程度被害を回避できる可能性があることを示している。しかしながら,第4章第3節(要因の罪名間比較)でも述べたように,性犯罪で,被害者の抵抗があれば,「すぐやめる」,「考えなおす」及び「強ければやめる」と回答した者が合計で71.7%もいる反面,「最後までやる」と回答した者が,少数とはいえ2.7%もおり,また,過去の事例の中には,抵抗の結果死においやられたという不幸な実例もあるので,前記のような抵抗による被害抑止効果については,今回の調査結果を統計的に分析した一般論にすぎないことを特に付記しておかなければならない。

以上引用終わり


また以下犯罪白書 昭和61年-犯罪被害の原因と対策- 第4章性犯罪 より引用


さらに,強制猥褻には,成人の加害者が被害者を選定した理由の一つとして挙げている,第6群中の「相手はたまたまそこにいた」という回答と並んで,最も高率を示しているのが,第4群中の被害者は「相手にしやすい人だった」という回答である。このことは,加害者が被害者を選定するに当たって,被害者にたまたま遭遇したという「偶然性」とともに,加害者の「弱さ,もろさ」といった要因が,極めて重視されていることを意味しており,強制猥褻の被害者が,非力で無抵抗な少女や幼児に集中していることとも密接な関連があるといえよう。

以上引用終わり

―よって児童が狙われるというのは児童性愛というより被害者側の無難さの側面もあるということです。

ということはまず何が必要なのか。という議論になると思います。

また以下の資料のように



小児わいせつタイプは仮釈放者にしても保護観察処分付執行猶予者でも

「内気で自信に乏しい」「ストレスをためやすい」という人が多い。総合しても突出していると言えます。

すなわち自分でも相手を簡単に欲望のはけ口に出来る。という意味合いで児童を狙うということです。


前回の性犯罪認知件数の資料で示したように平成10年の爆発的増加以外はポルノ雑誌の普及以来特に突出して性犯罪が増えたというわけではありません。また平成15年をピークとしてまた減少傾向にあります。

ですので被害者側の無難さをどう回避するかの議論が出し尽くされる前に規制を論じるのは早計だと筆者は考えます。




3.再犯者率と再犯率


この手の問題はちょっと調べれば詳しい人ならすでにおわかりの人も居て、改めて説明をするのも恥ずかしいのですが、恣意的なマスコミは良く再犯者率を使います。


むかっ「性犯罪者の再犯率は40%なんですよ!!」


と再犯率と再犯者率を間違えて使って、謝罪もしません。

再犯率とは「同一前科者率」

再犯者率とは「有前科者率」


すなわち簡単に言いますと性犯罪の前に刑の言渡しを受けたことがある者かどうかの違いです。


窃盗で逮捕、その後に性犯罪だと再犯者率。再犯率に計算されません。

性犯罪で逮捕、その後にまた性犯罪だと再犯率です。これが再犯者率に計算されるかは申し訳ないですがわかりませんでした。


■資料 強姦強制わいせつ等における有前科者率同一前科者率前科5犯以上率の推移



確かに再犯者率だと性犯罪者の割合は40%に近い数字が出ています。

しかしそれ以上に強盗の方が46.3%と多いのにこっちは完全無視する上、ミーガン法推進を唱える人には理解できません。
再犯率にしても強制わいせつで「11.3」 強姦で「10.8」です。

後の資料で紹介しますが、18ある主要罪名で強制わいせつと強姦は



8番目と9番目の再犯率です(平成17年度)


で再犯率から言うと突出していないので、性犯罪だけ槍玉に挙げるのは不当です。

これが他の犯罪に比べて1.5倍ないし2倍ほど突出しているなら話は別ですよ。

やっとタイトルの麻薬の話になりますが、覚せい剤取締法なんて平成17年度の再犯率が脅威の56.5%です。

これが単純所持すら禁止されるほどの突出と言えます。

異常なほどの中毒作用とそれが引き起こす社会的犯罪。故に単純所持すら禁止されるのです。

ですがどうでしょうか?

同じ単純所持の視点から見ても(児童)ポルノにそんな危険性があるのでしょうか?

果ては実写でもない創作児童ポルノが単純所持規制なんてデータから見ると有りえない話です。


■資料 再犯率のまとめ


以上の確実たるデータから結論です




■結論


1.サブカルチャー文化であるゲーム・アニメ・漫画の中の児童の性的表現はロリコンブームと言われる昭和55年から始まったのに対して、(児童への)性犯罪は総合して横ばいと言えるので、データから因果関係はないと断言できる。

しかし平成10年の爆発的増加から15年のピークが、平成10年の失業率初の4%突破など社会面での不安の結果だと推測できるが一概には言えないのでここだけ議論の余地あり。


2.児同性愛が精神病として認識されているが、だからと言って犯罪に走るのかと言えばそうではない。

児童故に抵抗が少ないだろう、誰にも言わないだろうという加害者側の安全だろうという意識が児童に向けられる。

またストレスを溜めやすい人、内向的で自分に自信がない人が多いので、性欲のはけ口として不謹慎だが「最適」な対象が児童であった。

よって児童性愛者の犯行という決め付けはデータ上できない。

もしも仮に児童性愛者だと言うのなら、これからそのようなデータを取る必要があり、

その結果何に影響されてどう犯行に及んだか、またそれが正常人と比較して過半数を超えるかなどしないといけないので、「現状では創作児童ポルノが影響を与えたというデータがない」以上規制することは出来ない。


3.再犯率から観ても性犯罪者が突出して異常だということはなく、むしろ平均的な再犯率と言える。

加えて既述した1、2、の理由より表現の規制は不当だと言える。

単純所持の規制という話になると、同じく単純所持が規制されている麻薬・覚せい剤と比較して当然話が進まなければならない。

その際は社会的な不利益、個人の健康、再犯率の全てを観ても覚せい剤が突出、あるいは覚せい剤にしかない要素なので、創作児童ポルノが同じく単純所持まで規制されるのは不当である。

これを是とするならば創作児童ポルノが現実に与える「悪影響をこれ以上論理的に述べる」必要があると訴える。



以上です。まだまだ調べる必要があるかもしれませんが、とりあえずこれだけあれば論破できるんじゃないかなと思います。

また別のテーマでやるかもしれないですが、私がこの問題で良く感じるのは

日本人は「性を表現する」ということに対してタブー的な風俗があると思いますね。


だからこそこの創作児童ポルノに関しては支離滅裂な感情論が多い。

フィクションという前提があるのにも関わらず

女性をモノのように扱っているだの、人権がどうだの、果ては子供が間違った知識を得るなんてありましたねw

そんな意見ばかりだからかなんとなくそう思ってしまいます。

この問題ももしかしたら関わってくるかもしれないのでメモ代わりに感想でしたw


―ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

そしてこれを観て、自分なりにどう考えるべきか、この考察をさらに考察していただけると幸いです。


次回「仮に児童ポルノが単純所持禁止となった際に起こる危機」

麻薬等から創作物児童ポルノの単純所持の考察(3)

■ポルノ雑誌の推移と児童への性犯罪の推移


まずはポルノ雑誌の歴史を見たいと思います。


以下Wikipedia 成人向け漫画 から引用


成人向け漫画は、ジャンルとしてはそれほど古いものではない。1960年代までは、成人向けの雑誌は読み物や体験手記と言った文章が中心であり、それら

の雑誌の合間に漫画が入る場合、古典的な漫画の絵で描かれた艶笑譚といったものであった。

劇画調のような成年向け漫画は、1970年代に出現する。劇画調の成人向けの劇画雑誌は時に三流劇画雑誌と呼ばれ、多くは劇画調のポルノ的な漫画が

描かれていた。1970年代にこの形の雑誌が出現し、1980年代まではエロ系の漫画雑誌はこの類だけであった。

現在はむしろ劇画調が薄まり、アニメ絵への接近が感じられる絵柄が増えている。このようなスタイルは自販機本「少女アリス」(1980年)などに吾妻ひでおが

連載したものが元祖になっている。吾妻は友人らと同人誌「シベール」を出版しており、商業誌、同人誌ともにこの分野の開拓者であるといえよう。

その後、久保書店・あまとりあ社から、世界初の現在のようなスタイルの成年向け漫画誌レモンピープル(1982年2月号創刊)が創刊される。また、1982年成

年向け劇画雑誌として発行されていたセルフ出版(後の白夜書房)の漫画ブリッコが1983年5月号より誌面を全面リニューアルして、レモンピープルの後を追う

ことになる。

その後、類似の雑誌が大量に発行され、現在に至っている。


以上引用終わり


またWikiとは別に調べてみると、確かに今のようなアニメ絵へと激変したのは1980年であり、同時にロリコンというジャンルが認知された年です。





※参照 → 早坂未紀の世界  内コンテンツ1980年代の資料 より


「OUT80年12月号」(病気の人のためのマンガ考現学)

 (1980年12月:みのり書房:OUT12月号:表紙)

第一回 ロリータコンプレックス by米沢嘉博

とコミケ主催者である偉人のコラムも載ってます。(画像右)
そしてその勢いが4年続いてロリコンブームとまでなっているみたいです。約四半世紀前のことなのにロリコンの地位など色々含めてここまで変化するとは驚きです。


属に言うガンダム世代の大人達はロリコンブームがあったことを忘れて今を批判しているのでしょうか?

それとも私達オタクだけがこのブームに熱を上げていたのでしょうか?


ともかく1980年から現在のアニメ絵の児童ポルノの源流が作られているので、1980年から現在までの児童性愛に関する事件件数の推移を見ると、創作ポルノの影響力は解ると思います。


■1980年~2006年の児童被害


最初に、ここに表示する画像や文章の全て、法務省白書データベースによる平成18年版 犯罪白書 より引用しております。



まずは1980年、つまり昭和55年のことなので、昭和55年~平成17年までの性犯罪の認知件数と検挙件数を

一気に観てみましょう。





※平成8年からの資料では認知件数を書いた資料がないため、検挙件数としました


どうでしょうか?

注目されるロリコンブームの後の昭和56年以降も特に変化はなく横ばいと言えます。

また強姦に関しては55年を指数100として激減と言える変化を見せてます。


まとめの画像がこちらです






強姦に関しては昔の方が遥かに発生しており、強制わいせつに関してはどの年も突出することはなく横ばいです。

ですが、強制わいせつはその検挙件数に対して認知件数が平成10年から爆発的に上昇しています。

しかしこれは「児童被害」ではなく、「児童被害も含めた総数」なので、次に「児童被害のみ」の資料を見ます。





よく見ると、平成10年の認知件数は約1100+1500で約2600件というところでしょうか。

では先ほどの総数と比較してみますと、約4000件に対しての2600件なので、65%が児童、すなわち19歳未満の子が被害に遭っているということです。

これは平成15年のピークを越え、減少を始めた平成17年でも児童の被害が54%とかなり高い割合です。




つまり、19歳以下の児童の性的被害は相対的に多い


これは確かなことです。

しかしながらロリコンブームの後の件数を見ても、これだけで単純所持、ないし有害図書指定を受けるのは不当としか言い様がありません。

さらに平成10年の爆発的上昇の原因が創作児童ポルノの影響だと警察側が証明しない限りは納得も行きません。確かに65%という割合は多い。ですが減少傾向に入ったと推測される今その全てを実写でもない創作系ポルノに擦り付けるというのはどうなんだろう。

松文館裁判 でも判決で「実写の方が影響力が多大」だと判決が下っている。

ヘアヌードが解禁したのは平成3年のことだし、この数字だけでは児童ポルノの規制はやはり不当です。




―今回のデータは、全件数が漫画やアニメでは我慢できない児童性愛者だと仮定しての極端なケースとして紹介しましたが、もちろんそんな人はごく少数でしょう。

私自身調べていて、平成17年度の13歳未満の強姦件数の72(女性のみ)を観てかなり驚きました。

72という数字は5日に1回強姦が発生している計算になります。

もしこれがいわゆるオタク系ロリコンの犯罪だとしたら、今のバッシングの比ではありません。

では何故報道されないのでしょうか?


そんな重大な事件じゃないから扱われないとかではないと思います。

規制派の意見は「児童の安全・権利」というものを主張してきますので、最優先して然るべき事実です。


私はこの「報道されない」ということに対してもやはり恣意的なものを感じざるを得ません。

宮崎事件のような特定の趣味の人だと報道するのかと……。


まだまだ続きますが、今回の締めはこれで。


次回は「児童被害の特徴と再犯率」です。


※おまけ