【算つぶ049】帰納・演繹・類推って何?/算数数学のウラ側で学ぶ推論のチカラ! | 算数のつぶやき

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私は長年、算数教科書の編集長として、算数に関わってきました。今は独立し、算数コーディネーターとして「算数の楽しさや面白さ」を発信しています!

  帰納・演繹・類推って何?

 

こんばんは。「たかはし算数」の高橋です。

 

今日のお昼ご飯は,少し手抜きをして,ペヤングの超大盛りの焼きそば。

 

美味しいとはいえ,インスタント食品。しかも,超大盛爆  笑

 

少し罪悪感をもちつつ,キッチンの棚のいちばん上に置いていたそれを取り出してつくろうと思ったそのとき,その上に置いていた食器が落ちてきました💦

 

右手にはペヤング,下にはキッチンの流しに置いていた洗う前のフライパン。

 

食器が落ちても,割れ物ではないため,そのフライパンの上に落ちてただ洗えばいいだけの状況です。

 

ただ,この一瞬の出来事の中で,

 

絶対に落としてはならない

 

 

という使命感が生まれ,即座に左手で食器をつかみにいきましたニコニコ

 

ところが,残念ながらつかむのが難しい形状の食器だったこともあり,指先が当たって上にフワリと浮き上がるだけでした。

 

このままあきらめて,フライパンの上に落ちるのをただ待つだけか・・・

 

しかし,

 

絶対に落としてはならない

 

 

という使命感の炎はまだ消えてはいません。

 

つかめないなら,取り押さえるだけだ!

 

 

ということで,2度目のアタック!!

 

見事,フライパンの上に落ちる前に,キッチンの壁に食器を取り押さえることに成功しました照れ

 

 

この間,コンマ何秒かの出来事。

 

まだまだ反射神経は鈍っていないことを嬉しく思いながら,超大盛のペヤングを美味しくいただきましたお願い

 

 

 

・・・

 

 

まったく本編には関係ない話が長くなってしまいましたが、早速、算数のつぶやきを始めますニコニコ

 

 

 

帰納演繹類推って何?

 

帰納演繹類推

名前だけでも聞いたことがある人は

多いと思いますが,それぞれの

違いを説明できますか?

算数の具体例をもとに,なるべく

わかりやすく解説してみます!!

 

 

 

帰納演繹類推 は,算数数学で育てたい,論理的な考え方です。

 

 

どれも,

 

〇〇〇だから,×××ではないかな?

 

という,推論の種類です。

 

 

いわば,計算や図形など,オモテの学習 をする中で, ウラの学習  として学んでいくものといえます。

 

 

小学校では,子どもが 帰納演繹類推 の区別をしたり名前を覚えたりする必要はありませんが,それらの考え方を数多く経験することが大切です。

 

発達段階によって理解できることが違うので,教師や親はそれらの違いを知っておくのがよいと思いますニコニコ

 

 

さて,帰納演繹類推 について,それぞれの違いを説明できますか?

 

 

何を隠そう,私は説明するのがとても苦手でした💦

 

なぜなら,これらのキーワードを検索してみるとわかると思うのですが,どれも大体が専門的で難しい💦

 

 

そこで,なるべくわかりやすいように,算数の学習の具体例を入れて説明してみようと思います。

(ただし,厳密さからは少し離れるので,詳しくは他のサイトなどをご参照ください)

 

 

まず,帰納演繹類推 というように3つ並んでいますが,

 

帰納演繹 , 類推 

 

 

というように,前の2つをセットとして考えることをオススメします。

 

 

帰納演繹 は,大雑把にいうと,次のようなイメージです。

 

帰納 ・・・  原始的な考え 

演繹 ・・・  理性的な考え 

 

 

帰納 は,いくつかの具体例をもとに,結論づけることです。

 

例えば,5年生で学習する「三角形の内角の和」

小学生としては三角形の内角の和が180°となることの証明が難しく,帰納 的な考え方で結論づけます。

 

正三角形や三角定規の2つの三角形,その他の三角形も,

どれも3つの角の和を調べると180°となっている。

右矢印 だから,三角形の内角の和は180°である。

 

帰納 は,具体例が多くなるとその信憑性は増しますが,必ずしも推論が正しいといえません。

そのため,私にとっては  原始的な考え  というイメージなのです。

 

 

一方,演繹 は,すでに正しいことが明らかになっているきまりをもとに,結論づけることです。

 

例えば,上の例の続きとして,5年生で学習する「四角形の内角の和」

ここでも,三角形と同様に,帰納 的な考え方で考えることもできますが,あえて 演繹 的な考え方で結論を求めます。

 

どんな四角形も,対角線で2つの三角形に分ける

ことができる。三角形の内角の和は180°である。

右矢印 だから,四角形の内角の和は360°である。

 

 

演繹 は,すでに正しいことが明らかになっているきまりをもとにしているため,その前提が正しければ,必ず推論は正しいといえます。

そのため,私にとっては  理性的な考え  というイメージなのです。

 

 

残りの1つ,類推 は,わかりやすくいうと,似ている ことから結論を求めること。

 

例えば,6年生で学習する「円柱の体積」

角柱の体積は「底面積×高さ」で求められることがわかったあと,円を多角形に似ていると考え,円柱の体積も「底面積×高さ」で求められると結論づけます。

 

角柱の体積は「底面積×高さ」で求められる。

底面が円になっても,多角形に似ている。

右矢印 だから,円柱の体積は「底面積×高さ」で求められる。

 

 

類推 は,似ているという判断が感性的で曖昧なため,必ずしも推論は正しいといえません。

そのため,私にとっては  感性的な考え  というイメージをもっています。

 

 

文章にすると長くなり,やはり説明は難しいことを痛感しました💦

 

でも,少しでも多くの人が何となくでもわかったと思ってもらえたなら何よりです!

 

 

サムネイル

帰納演繹類推 の考えは,ビジネスでもよく使われる考え方ですね!!

 

今日はこんなところで。

 

 

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