文章題はこう解く Vol.9 ③ 方陣算 | 算数のつぶやき

算数のつぶやき

私は長年、算数教科書の編集長として、算数に関わってきました。今は独立し、算数コーディネーターとして「算数の楽しさや面白さ」を発信しています!

  文章題はこう解く Vol.9 ③ 方陣算

 

今回は,③ 方陣算 について具体的な問題や解説を行っていきたいと思います。

  

 

 

③ 方陣算

 

方陣算 とは,正方形のような形に並んだ人やものの数などを,図にかいたり式に表したりして, きまりをみつけて  解決するような問題を差します。「方陣」といえば正方形ですが,方陣算 では正方形以外にも三角形や五角形などに並んだ人やものの数などを求めることもあります。

 

この学習は何といっても,図についてその規則性をみつけることがポイントとなるので,

 

図をかいて状況を整理すること

 

が大切です。

 

では,問題を具体的に見てみましょう。

 

(問題1)

青い玉を正方形の形にならべます。

1辺に6こならべたときの青い玉の数は何こですか。

また,1辺に100こならべたときの青い玉の数は何こですか。

 

(問題2)

青い玉を五角形の形にならべます。

1辺に4こならべたときの青い玉の数は何こですか。

また,1辺に100こならべたときの青い玉の数は何こですか。

 

(問題3)

青い玉を,次の図のように2重に正方形の形にならべます。

大きい正方形の1辺に6こならべたときの青い玉の数は何こですか。

また,大きい正方形の1辺に100こならべたときの青い玉の数は何こですか。

 

 

まずは,問題の意味を理解するところから始めます。

 

このとき,基礎操作 を行っていきます。

 

大切なのは,

 

自分なりの図をかいていくこと

 

説明の都合上,次に綺麗に整理した図を示しますが,ポイントが押さえられていれば丁寧にかいていなくても違う図をかいていてもOKです。きれいな図をかくのが目的ではなく,思考の手助けをするために手を動かして図をかきあげていくこと。それが,基礎操作 なのです。

 

(問題1)基礎操作

で囲むと,5この4つ分

 

(問題2)基礎操作

で囲むと,3この5つ分

 

(問題3)基礎操作

 

で囲むと,(2×4)この4つ分

 

 

方陣算 では,もともと図が示されていることが多いので,実際に上のように  で囲むなどして考えることが有効です。

 

で囲み,図からきまりをみつけて考えていくことが, きまりをみつけて考える  という 思考法 なのです。

 

 

あとは,式にかいて答えを求めていきます。

 

(問題1)

5×4=20(こ)

 

(問題2)

3×5=15(こ)

 

(問題3)

(2×4)×4=32(こ)

 

 

いかがでしょうか。

やはり文章題で大切なのは,基礎操作 と,そこで  思考法 を用いて考えていくことです。

テストのときなど,いつも初めから〇〇算とわかって問題を解くわけではないので,どのような 文章題 を解くときにでも 基礎操作 と,そこで  思考法 を用いて考えていくということを心掛けるのがよいと思います。

 

 

次回は,④ 差集め算,過不足算 について具体的な問題や解説を行っていきたいと思います。

 

 

 

  「たかはし算数(数学)教室」のご案内

 

「たかはし算数」ではただ問題を繰り返し解くだけの授業ではなく,子どもたちの思考に寄り添いながら算数や数学を楽しみ,土台となる力をつける授業を行っています。

 

毎週水曜日,大阪市天王寺区の 天王寺区民センター にて,小学生,中学生向けの算数数学教室を行っています。

また,「たかはし算数」では,ほかの曜日にも個別での算数数学教室を行っています。

ZOOMによるオンラインの指導も行っていますので,下記のLINE公式アカウントよりお気軽にお問い合わせください。

 

 

  LINE公式アカウント登録のお願い

 

LINE公式アカウント は登録 無料 で,登録の際に個人情報の入力は一切不要です。登録していただくことにより,「たかはし算数」の算数に関する様々な情報発信をいち早くお届けするだけでなく,お問い合わせやご相談にも基本的に 無料 でお答えします。

 

LINE公式アカウントへの登録は,下記のQRコードや友だち追加ボタンのリンクからご登録ください。

 

上のQRコードや友だち追加ボタンで表示されない場合は,ID検索をお願いします。

@981pqdan

 

 

 

LINE公式アカウントは,通常のLINEと同じようにお使いいただけます。

メッセージのやり取りは,ほかの人からは見えません。

算数教室への申し込み,ご意見,ご感想など,メッセージのやり取りで行います。

 

2022年4月から開催したLINE公式アカウントですが,各種算数教室,折り絵合わせ「タタミン」などのイベントをこれから数多く開催していく予定です。ご登録,ご相談,また,お友だちにLINE公式アカウントの紹介をしていただけるとありがたいです!