7/16 一刀切り その1(授業の題材のご紹介) | 算数のつぶやき

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私は長年、算数教科書の編集長として、算数に関わってきました。今は独立し、算数コーディネーターとして「算数の楽しさや面白さ」を発信しています!

  7/16 一刀切り その1(授業の題材のご紹介)

今回紹介するのは,「一刀切り」その1 です。

 

聞いたことのない人も多いと思いますが,タイトルから何となくどんな内容か推測できるかもしれませんね。

 

ずばり,紙を何回か折って,ハサミで1回直線上に切って,形をつくるというものです。

例えば,次のように,紙を折らずに角を切ると 直角三角形 ができます。

また,紙を2回折って真ん中を切ると,ひし形 ができます。

 

 

実は,理論上は,どんな多角形でも 一刀切り でつくることが可能です。

理論上というのは,複雑な多角形になると紙を何重にも折る必要が出てくるため実際には紙の厚みの関係で折ったり切ったりできなくなるからです。

 

それはさておき,ハサミで1回切るだけでいろいろな形ができることはとても驚きを感じるのではないでしょうか。

例えば,先生や親(T),子ども(C)で次のように話を進めます。

 T「ハサミで1回まっすぐに切るだけで,いろんな形をつくってみよう」

  -----上の写真のように例を見せる-----

 C「ダイヤの形(ひし形)ができた!」

 T「同じようにつくってみてね」

 

まずは,つくりやすい 四角形 から実際につくってみるのがよいと思います。

 ダイヤの形(ひし形)真四角(正方形)

 

それで興味を持ったようなら,次に,三角形 をつくってみて下さい。

その際,上の例のように紙の角を切るのではなく,紙の真ん中に三角形をつくるように。

できれば,正三角形 を目指しましょう!

 

初めて 一刀切り をする人は,そんなの簡単だと思うのではないでしょうか?

でも,意外に難しいのです。できれば,次の写真の折り目は見ないで,試行錯誤でつくってみて下さい。

難しいようであれば,紙に仕上がりの三角形をかいてから考えるとよいでしょう。

 

 

三角形ができたら,次は 星形 にチャレンジしてみてください。

 

 

上の写真は,1時間の授業で,小学2年生の子が自力で星形をつくった様子です。

ここまでできたら素晴らしい!

 

この内容は,中学受験でも出てくるような紙を折って考える問題にも関係してきます。できれば,実際に手先を使って具体的な活動とともに楽しみながら図形のセンスを養ってほしいと思います。この活動では,多角形,辺や頂点,対称図形 などへの算数数学の学習へと繋がります。幼児から大人まで,どの発達段階でも,新たな発見や学びがあるのが醍醐味 の題材です。ここで,周りの大人はすぐに教えようとするのではなく, 子どもの主体的な気づきからそれらを意図的に引き出す とより効果的です。

 

なお,次回,さらに 一刀切り の発展編へと続きます。

 

このように,「たかはし算数」ではただ問題を繰り返し解くだけの授業ではなく,個性に寄り添いながら算数や数学の力を養う授業を行っています。

 

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