算数のつぶやき 077「算数教科書の特徴(教育出版)」 | 算数のつぶやき

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私は長年、算数教科書の編集長として、算数に関わってきました。今は独立し、算数コーディネーターとして「算数の楽しさや面白さ」を発信しています!

 
 
 
 
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今日の算数のつぶやきは、「算数教科書の特徴(教育出版)」についてです。 教育出版の算数教科書は、表紙や中のキャラクターが「どんぐり」、そして問題番号が葉っぱを意識したデザインで固定化されていて、慣れた先生や子どもたちに使いやすく安心できるような教科書を目指しているように感じます。 そのようなこともあってか、今回の改定で見せ方に関する部分でいちばん変わりばえがしないのは教育出版の教科書でした。ただ、変えたからすべて良いわけではないので、良いと思います。 見せ方に大きな変化はないものの、1時間の学習の流れはわかりやすく改訂されています。他の5社と異なり、唯一「めあて」の表記はありませんが、「?(はてな)」から「!(なるほど)」への展開は子どもの視点に立ってわかりやすいものだと感じます。 今回の改定で目立つのは、ページ下部の充実と、各学年の半折り込みでした。 ページ下部には、「算数メモ」「よくあるまちがい」「センスアップ」「発展問題)」「ことばの広場」など、いろいろなものを詰め込んでいます。若干、ページがごちゃごちゃする原因にはなっていますが、子どもがつい読みたくなるようなことや先生にとって役に立つ情報が入っているので、上手に活用できると良いかと思います。 各学年の半折り込みは、主に巻頭部分で用いられています。半ページにしてもコストは変わらないのに、入れられる情報は少なく、贅沢な使い方なのですが、インパクト重視で挑戦することもとても良いことだと思います。 あとは、前回好評だった単年末の漫画形式を、今回も継続。それを、さらに今回は6年巻末でギャラリーとしてまとめるようにしているのですが、なかなか面白い試みではないかと思います。 こだわりと柔軟性のバランスの取れた教科書なので、他社を使っている地域の人にも見てもらうと良いのではないかと思います。また、逆にずっと使っている地域の人には他社の教科書も見てもらい、それぞれの特徴をつかむことが大切だと感じます。 #算数 #算数教育 #教科書 #算数教科書 #教育出版

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