発送電分離
今はどこでも、コロナの話題一色であるが、この4月から、法律や仕組みなどが変わったものが多い。少しずつ、紹介をしていきたいと思っている。
私が、今、とても興味深く思っているのが、この4月から義務付けられた大手電力会社の発電部門と送電部門を別会社とする「発送電分離」である。
発送電が分離していないから電気代が高いとか、発送電が分離されていないから再生可能エネルギーの導入が進まないのだという議論により、導入された制度である。
さて、では、この制度によって電気代が安くなるのか、再生可能エネルギーの導入が進むのか、非常に興味がある。
ただ、電力を考えるとき、とても大事なのが安定供給であり、災害などのいざというときにどれだけ対応ができるかである。
阪神大震災のとき、被害が大きかった私が住んでいた地域は、あっという間に電気が復旧し、その時、普及不眠で働いて頂いた電力会社の方々に非常に感謝したことを今でも覚えている。
国が導入した制度が果たして目的を達するに適したものだったのか。長期的視点で検討しなければいけないだろう。