少子化問題・・晩産化の観点から
「少子化問題・・晩産化の観点から」
「数は力」である。人口が増えていけば、それだけで国力も増強される。
しかし、残念ながらこれまでの少子化の影響で、未来の母親となる女性の数が減ってしまっているので、多少合計特殊出生率が改善しても、出生数は減ってしまうのが現実である。
子供の数は減り、当然人口は減っていくということを直視していかなければならない。
ただ、「子供を持ちたい」という人が心配なく持つことができる世の中にしていくのが大事であると思っている。
そこで、まず高度の不妊治療費(体外受精等)を医療保険の適用とする制度に変えていくべきではないか。現在は、助成金等が出ているが、制限があり、申請等が非常にわずらわしい。通常の医療を受けると同じ負担率で不妊治療を可能にすべきではないか。
次に、これは、個人の生き方の直結することではあるが、年を取ると、妊娠はしにくくなるということをもっと周知するべきではないだろうか。
高等教育を受ける人が増え、仕事を覚えたばかりの年代で子どもを産む選択がどの位現実的かは分からないが(第1子出生時の母の平均年齢30.7歳(2015年))、子どもが生まれやすい時期に、子どもを産んでも自己実現が図れるような社会をいかに作れるかがこれからの大きな課題だと思う。