募集要項に記載すれば男女別取り扱いは可能なのか・・東京医大の入試恣意的操作問題
東京医大が、入試において、女子受験生の点数を一律減点していたというニュースが大きく取り上げられている。
多くの人が、「なんと時代錯誤もはなはだしいのか」という感想を持っているようである。
ただ、私が気になったのは、文部科学省大学入試室が、「選抜方法はできる限り募集要項に記入すべきで、条件を公開せずに入試が恣意的に運用されているとすれば望ましくない」と答えたという点である(8月2日読売新聞朝刊)。
これを読む限り、募集要項に記載すれば、男女で異なる扱いをしてもよいということになる。
しかし、大学というものは、公立・私立を問わず、公的な任務があるかと思う。
それは、女性・男性を問わず、希望をもって学ぶ人たちの夢の実現の手伝いをすることだと思う。
女性だから、男性だからといって、希望する職業に付くのに難易度が違えるのは、許されないのではないか。
女性の方が仕事を辞め易いから合格させないなどという勝手な忖度受験は廃さなければならないのはいうまでもないだろう。