男性の社会参加 | 高橋みほ オフィシャルブログ「みほの突撃日記」Powered by Ameba

男性の社会参加

・・・先日のブログ、「単身世帯の急増」の続きです・・・



6月29日、江別大麻の先生のお宅にお茶の稽古に行ってきました。



行の行台子のお稽古でしたが、いつまでも覚えられず四苦八苦でした。



お稽古が終わった後、社中の皆さんと年齢の話になりました。お二人が81歳だとのこと、80歳を超えてのお稽古、大したものだと感心しました。



さて、話題が昨日の「単身世帯の急増」に戻りますが、現在の単身高齢者は、女性でも男性でも配偶者がいた方が多く、子どもさんがいらっしゃる方が大半です。ですから、子どもさんが近くに住んでいなくても、いざというときには子どもを頼ることができます。



しかし、2030年の単身世帯の将来推計では、高齢男女や中高年男性で単身世帯が増え、特に50代と60代の男性の4人に1人が単身世帯になるとみられています(未婚の増加による)『単身急増社会の衝撃』(藤森克彦、日本経済新聞出版社、2010年)から)。



北海道の中心で政策をさけぶ-単身急増社会の衝撃



未婚の単身者が高齢者になりますと、現在の高齢者と異なり子どもがいないことになりますので、今の高齢者の単身世帯よりも難しい問題が多くなるでしょう。



先日も述べましたが、特に、介護保険の充実や高齢者住宅の整備などが必要になってくるでしょう。



2030年の将来推計で興味深いのは、男性の未婚者が女性の未婚者よりも多いということです(前述による)。これは、男性が女性よりも多く産まれることや、男性は自分より若い人と結婚することが多いが、少子化の関係で、年々お相手となる女性が少なくなるからだそうです。



男性の単身者は、仕事がある場合はそれに打ち込み、会社を通じて社会との接点を有することができますが、リタイア後は社会との接点を持つのが難しく、社会的に孤立化しやすいという問題点があります。



私の経験上、ボランティアなどの社会参加活動をしているのは、圧倒的に女性が多いような気がします。ただ、趣味の集まりになりますと、男性が活躍されることも多くなるようです。



例えば、私が参加している会を挙げると、先に述べましたお茶の会は女性が圧倒的に多いのですが、西区ホタルの会はほとんどが男性ですし、野鳥の会は男女半々ぐらいですが、メインで活動されていらっしゃる方は男性が多いようです。



これは、女性は素人でも気のあった仲間とおしゃべりをすることに意義を見いだすのに対し、男性は、自己の興味のあるものを追求したり、追求してきたことを人に教えたりすることに意義を見いだしやすいからかもしれません。



男性の社会参加の必要性はよくいわれますが、町内会(これも女性が大半)に一人で参加するのは難しいと思いますので、趣味を通じた仲間との交流からが一番しやすいのではないのでしょうか。



男性は趣味に凝る人が多いので、趣味にはまるとお金がかかったりしてしまい世の奥様方には不評かもしれませんが(単身者の場合はこれは関係ないか)、将来のことを考えると、男性が仕事とは別に趣味を極めることがこれからの男性の社会参加の鍵になるかもしれません。