「成長フェーズ」から「成熟フェーズ」へ | 高橋みほ オフィシャルブログ「みほの突撃日記」Powered by Ameba

「成長フェーズ」から「成熟フェーズ」へ

5月25日、波頭亮(はとう・りょう)氏を招いてのフォーラム「成熟日本への進路」が札幌時計台で開催されました(山口二郎先生主催)。



北海道の中心で政策をさけぶ-時計台フォーラム



波頭氏は、国が90年以降226兆をも投入し、金融緩和もしたのに、経済的にほとんど効果がなかったのは、経済が「成長フェーズ」から「成熟フェーズ」に入ったにもかかわらず、今までの経済政策を続けてきたせいであると分析されていました。



そして、この経済の成熟に加え、超高齢化社会の到来、深刻化する貧困・格差問題などを解決するためには、社会のしくみ=国家ヴィジョンを再構築するべきであり、これからの時代に望ましい国家ヴィジョンは、国民の誰もが生活(医・食・住)が保障される社会であると主張されていました。


この新しい国家ヴィジョンの下での社会インフラは医療・介護生活保護等、生活安心のための社会保障であり、成長フェーズのインフラである道路・港湾など経済成長に寄与する国土整備から変更していかなければならないとも述べていました。



このヴィジョンを実現させるための方策としては、消費税アップ、金融資産課税、相続税率のアップなどが考えられるとのことでした。



近年の調査では、消費税率を上げることに以前よりも抵抗が少なくなってきてはいます。ただ、税金を取られる側としては、本当に必要な所に分配されればよいが、今のままでは、そうではない所に分配されてしまうからアップには反対と思われる方が多いと思われます。



これからの日本のヴィジョンを示し、そのためにはどの位お金がかかるかを示し、そしてその為に国民に負担を求める、このきわめてシンプルなことを政治家はおこなっていかねばなりませんよね。



次回の時計台フォーラムは6月10日(金)に、飯田哲也さんを迎えて開催されます。

興味がある方は是非、参加して下さいね。