音楽セラピー
アメリカで長く音楽セラピーに携わっているHさんのお話を聞く機会がありました。
音楽セラピーというと、老人ホームなどでみんなが童謡を歌ったりするイメージがありますが、アメリカ流の定義によると、それは娯楽セラピーというもので、彼女が携わっている音楽セラピーとは全く違うものだとのことでした。
この音楽セラピーはアメリカでは資格制で、大学を出たら○○ができ、大学院の修士課程を修了すると××ができるというように決められているそうです(資格社会のアメリカらしいですよね)。彼女は、修士課程を修了していることから、人の行動から心理を読み取ることが可能ということでした。
では、この音楽セラピーで実際になにをやるかですが、これは患者さんそれぞれが好きなことをやるようで、一緒にピアノを弾くのもよし、太鼓を叩くのもよし、音楽を聴くのもよし、何でもありなんだそうです。音楽には、人の精神を解放する作用があるのでしょう。その音楽の力と心理学を融合させることで、望ましい状態に戻すのをお手伝いするとのことでした。
このセラピー、日本では保険の適用がないので、あまりメジャーではないとのことでした。
このような音楽セラピー、とっても楽しそうですから、保健の適用が可能となると、みんなが通いすぎて、医療費がかなりかかりそうではありますね。
しかし、現代のストレス社会で、鬱病などになる人が多いことを考えると、この音楽セラピーで、初期のうちに対処することが大事なのかもしれません。