オランダ産アジの干物 | 高橋みほ オフィシャルブログ「みほの突撃日記」Powered by Ameba

オランダ産アジの干物

北海道は海産物の宝庫です。
本州では見たこともないような魚が売られています。



「キュウリ」という名前の魚をみたときは、びっくりでした(正確には「キュウリウオ」)。
キュウリに似た匂いがするからキュウリウオというのですね。



「タコの口」にも驚きました。
ゲテモノかと思ったのですが、友達によるとタコの中でも一番おいしいらしく、今度見かけたら一度購入してみようと思っています。



前置きが長くなったのですが、今日は、キュウリでもタコの口でもなく、アジの干物の話をしたいと思います。



私は静岡出身なので(アジといえば沼津)、朝ご飯にはいつもアジの干物が付いていました(ホントは「鯛を毎日食べていたわ」といってみたい。)。ですから、アジは大好物です。



そんなわけで、たまにアジの干物が食べたくなります。ただ、最近のアジ、オランダ産が多いのですね。



北海道の中心で政策をさけぶ-オランダ産アジ



アジといえば、近海にも沢山いるはずですから(サビキ釣りで、よく釣りました)、なにもオランダからアジを持ってこなくてもと思うのです。また、そこまで遠くから持ってくる魚っておいしいの、とも思ってしまうのです。



どうしてオランダ産のアジが北海道で幅をきかせているのかですが、まず、①オランダでは沢山アジが獲れる→したがって、輸送コストを考えても安く販売できる。②冷凍技術が発達しているので、オランダからアジを持ってきても品質に問題がないというところでしょうか。



現在では、世界中で作られるものが、どこでも食べられる時代です。
しかし、逆に、近郊で作ったり、獲れた物を食べるということは、近くの農家さんや漁師さんを応援することになります。それに、遠くから運んでくるということは、それだけエネルギーを使っているということですから、環境に優しくないのですね。



ただ消費者としては、近郊で作ったり、獲れた物を食べた方がよいと思っても、近郊で作ったり獲れたものの方がおいしいと実感できなければ、なかなかコンスタントに購入するということはできないと思うのです。



神戸に住んでいたとき、昼過ぎになると、明石の昼網で獲れたぴちぴちの魚がスーパーに並んでいました。



いかに冷凍技術などが発達しても、獲れたての魚の味にかなうはずはありません。直売場では、「今、とってきました」というものがよく並びます。スーパーでももっと近郊のとれたてを導入したらどうでしょうか(ただ、二酸化炭素の排出という観点からいうと、獲れたての魚などを好む文化が、無駄なエネルギーを使っているともいえるのですが)。



スーパーとしては、品揃えなどが優先されますので、難しいところなのですが、「消費者を教育するスーパー」と銘打って(?)、旬のカレンダーを掲示したり、「今の時期はこれが旬で一番おいしい」、「とれたては○○時から販売」などを大書きし、旬でおいしいものを地元から提供するという姿勢をもっと見せたりしたらおもしろいと思うのですが(これはもともと八百屋さんなどで行われていたことですが、現在はコミュニケーションが苦手な人が多いので、書いてみたらどうでしょう)。



ただ、よくよく考えると、北海道でアジを食べたいと思うのがちょっと間違いで(北海道でもアジは獲れるけれど、郷に入っては郷に従えかも)、サケを食べるべきかもしれませんね(カニやウニには手が出ないし・・)。