今治-木浦-岩城-弓削-生名-土生航路を
生き残らせるために
今後上島町は芸予汽船に対しどのように対応するべきか?
まず、以下のようなことを芸予汽船に要求する。
①「芸予汽船としての」役員報酬をゼロとし完全なボランティア職とする(愛媛汽船・因島汽船の役員として報酬を受けているのだからダブって芸予汽船として役員報酬を受ける必要はない)。
②航路の運航にあたる職員等の年収を瀬戸内クルージング並みに引き下げる。
③49総トンもある非効率現有旅客船「第一ちどり」を処分するなどし、航路就航船を19総トン旅客船に切り替える(つばめは上島町の船なので町で処分)。
最低でも、これらの三条件をのまない限り、今後税金による赤字補填は一切行わないこととする。
当然、芸予汽船としては、このような条件は到底受け入れないだろう。
そして、いつものように、上島町に対し航路廃止を突きつけ、脅しをかけてくるものと思われるので、その場合は、お望み通り
さっさと廃止していただく
それだけである。
上島町は芸予汽船から資本を引き上げ関係を解消する。
他の出資自治体である今治市も尾道市も、もう何年も前から、できれば芸予汽船から手を引きたいという意向を示しているので、上島町が出資自治体から足抜けする云々で、この両市との間に問題は発生しない。
むしろ
「これでやっとうちの市も芸予汽船から手を引くことができる」
と、内心、上島町の決断に感謝することだろう。
芸予汽船が航路からの
撤退を表明したら
すぐに
航路を引き継いでくれる事業者を
日本全国から
募集する。
つまり、芸予汽船が運航できないというならば
他の運航可能な事業者に
運航していただく
だけ、ということである。
日本には沢山の船会社がある。
そして、その一つ一つが皆
財務体質が異なる。
よって
「芸予汽船ができなくても当社なら運航可能ですよ」
という会社が必ずある。
別に引き継ぐ会社は
地元に存在する会社である必要は無い
のだから。
それこそ、かつての瀬戸内クルージングもそうだ。
同社は岡山県の船会社である。
それが何の縁もゆかりもない芸予しまなみ地域にやってきて、尾道-生名-弓削航路の運航を行ってくれていたのだから。
関西の事業者が小豆島と関西を結ぶ高速船航路を廃止した際、遠い九州の事業者が後を引き継いだという例だってあるくらいだ。
このような、既存船会社が運航していた航路の廃止等後、他の船会社がそれを継承することは決して珍しいことでも何でもなく、上島町近隣にも前例が多数存在する。
そのいくつかを挙げると
○竹原-大崎下島(大長)高速船航路
山陽商船により運航されていたが、同社の撤退に伴い三原市のしまなみ海運が運航を継承し現在に至っている。
○大崎上島(明石)-大崎下島(大長)フェリー航路
竹原-大長航路同様山陽商船によって運航されていたが、同社の撤退に伴い、これまた同じく三原市のしまなみ海運が運航を継承し現在に至っている。
○尾道-因島(重井)-生口島(瀬戸田)快速船航路
瀬戸田運航によって運航されていたが、同社の撤退に伴い、あの、上村俊之町長に散々いじめられた瀬戸内クルージングが航路を継承し、現在も運航を行っている。
○三原(須波)-瀬戸田(沢)フェリー航路
三原観光汽船によって運航されていたが、同社が会社そのものを解散してしまったので、同社元社員等の有志が新会社である須波航路サービスを設立し、航路の運航を継承した。
この他にも最新(2013年4月)の事例として、こちらはちょっと離れて松山になるが、同じ愛媛県内ということで紹介すると以下の航路がある。
○松山-小倉フェリー航路
大阪-鹿児島、神戸-大分、大阪-別府の大型長距離フェリー航路を運航する株式会社フェリーさんふらわあ運航の航路の一つだったが、同社が業績低迷の続く松山-小倉航路の廃止を突然表明したことにより、地元松山の船会社が立ち上がり、新たに松山・小倉フェリー株式会社を設立し、船ごと航路を継承し現在に至っている。
結論、それは
芸予汽船はもういらない
ということだ。
航路継続のために徹底した合理化が行えない、いや
行おうとしない
高コスト体質船会社
である芸予汽船など、もはや
不要
ということである。
多額の
赤字を出さないと航路を運営できないような事業者には、早々に
退場
していただくということだ。
同じ赤字を出すにしても、金額そのものも含め、その出し方というものがある。
やることやった末の、必死に血の出るような努力を積み重ねた上での赤字と、ザルに水を流し込んでいるような赤字は明らかに別のものだ。
芸予汽船が
「航路やめるぞ」
「航路から撤退するぞ」
と脅してくるのならば、それこそ
「どうぞご自由に」
ということだ。
これらは全て
航路を潰すためのものではない。
航路を生き残らせるため
という考えからきているのだ。
よって
現在の枠組みで
今治-木浦-岩城-弓削-生名-土生航路を将来に向けて生き残らせるのは
絶対に不可能
である。
現在と全く同じもの
を維持するために、年々増加する赤字を
今後も
無制限に
税金で
補填するなどあり得ない話だ。
しかし、上村俊之町長はその「あり得ないことを」今後も延々と続けるつもりなのである。
限りある町の財源を何に優先して投入するべきか、判断する脳がないからだ。
芸予汽船の航路を
今と全く同じ状態で
維持するのは
弱者のため
云々と、綺麗ごとをホザき、筋の通らない主張を繰り返す上村俊之町長。
一方で
約1900人分もの署名を集め、何とか航路の維持に協力して欲しいと、上村俊之町長に嘆願した尾道航路を利用していた高齢者等は、弱者じゃないとでも言うのか?
「バカ言うな!」
そう強く言いたい。
税金を当然のように喰らい、怠惰な航路運営を行うパラサイト事業者を
無条件で
何も考えず
支え続けることがどれほど上島町民の利益に反しているかだ。
何が町のためになり、ならないのか、2012年の時点で、既に6割の町民が気付いている。
バカを続ければ上村俊之町長は自ら首を絞めることになる。
いずれにしても、今治-木浦-岩城-弓削-生名-土生航路を生き残らせるには
これまでの固定概念を捨て
新たな発想のもと
未だかつてない
大手術
が必要なのだ。