石州流茶道水戸何陋会総会及び初釜が行われました。


水戸藩では初代藩主徳川頼房公、二代光圀公以来、代々茶の湯をたしなみ、六代治保公の時期に田中素白によって石州流清水派がもたらされました。


偕楽園の好文亭内にある茶室何陋庵は、九代斉昭公が創設したもので、斉昭公は茶道が華美に流れず、まごころをもって修行することを諭して、茶室の名前を論語から「何陋庵」と命名しました。


水戸商工会議所初代会頭の大高織右衛門氏は、「育斎」と茶号した石州流の茶人であったことから、大高氏が中心となり、明治42年に「何陋庵」から名を取った「水戸何陋会」が結成されました。


結成から110年以上にわたり茶道を通して日本の伝統文化の継承にご尽力いただいております。


また梅まつりや萩まつりなどにおいて茶会を催していただき、偕楽園の宴に花を添えていただいており、市民の皆様に親しまれているとともに、観光客の皆様をおもてなしいただいております。


新型コロナの影響で活動の自粛を余儀なくされていましたが、行動制限がなくなったことから、感染症対策を講じながら、徐々に活動を再開しているとのことで、2月11日から始まる第127回水戸の梅まつりでも野点茶会を実施していただく予定です。


石州流茶道水戸何陋会の皆様におかれましては、引き続き文化の振興やまちに賑わいの創出にお力添えいただければ幸いです。


石州流茶道水戸何陋会の益々のご発展をお祈り申し上げます。