第94回選抜高校野球大会が開幕しました。


開会式での司会の高校生、国歌独唱の高校生、この大舞台で、この堂々たる姿はどこで身に付けたのだろうか。


選手宣誓は岡山県代表倉敷工の福島貫太主将。

「ありがとう!」感謝の気持ちを表した素晴らしい選手宣誓でした。


昭和生まれの私たちの感覚で言うと、選手宣誓と言えば「スポーツマンシップに則り正々堂々と戦うことを誓います」と言った紋切り型。


それを変え、今の情緒的選手宣誓の原型となったと言われているのが1984年(昭和59年)の第66回全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)での福井商業坪井久晃主将の選手宣誓。


高校野球の大ファンだった私は大学一年生、一人暮らしのエアコンもない暑いアパートで、この選手宣誓を生で聞いて驚いたのを今でも覚えています。


『我々、選手一同は第66回全国高等学校野球選手権大会に臨み、若人の夢を炎と燃やし力強く逞しく、甲子園から大いなる未来に向かって正々堂々と闘い抜くことを誓います。

昭和59年8月8日、選手代表、

福井県立福井商業高等学校野球部主将、坪井久晃』


今となっては短く、逆に物足りない表現に聞こえるかもしれませんが、38年前は衝撃的でした。


ちなみにこの年優勝したのは木内監督率いる取手ニ高。


決勝戦で桑田、清原が所属する強豪PL学園を延長の末破っての全国制覇。


話は戻りますが、情緒的的選手宣誓は野球に限らず、あらゆるスポーツで取り入れられており、時代を反映したキーワードなど、工夫を凝らした表現が盛り込まれています。


現在、新型コロナの影響で様々な大会が中止となったり、縮小を余儀なくされたり、開会式も簡素化されることから、選手宣誓も省略されがちです。


水戸市長杯◯◯大会では私が正面に立って選手宣誓を受けます。


終わった後、選手に駆け寄り、握手をしながら、一言激励の言葉をかけるように心がけています。


土日の行事やイベント等がすべて中止を余儀なくされ、高校野球を見ている余裕がある自分に違和感を抱きつつ、また元気な選手宣誓を受ける日常が早く戻ってくることを願う静かな連休初日の午前です。


さて家でウダウダしていても何も始まりませんので、午後からは後援会回りに出かけ、選手宣誓ではなく、市民の皆様の声を受けてまいります。


皆様も充実したお彼岸の3連休をお過ごしくださいませ。


最後にさだまさしさんの「甲子園」をお贈りいたします。