銀職人MAROこと山田正志さんが表敬訪問してくださり、自作銀製品のお守り「復活の大銀杏」をご寄贈くださいました。

MAROさんは日本でも有数の銀職人で、銀座で個展を開くほどの実力者であり、全国に多くの愛好者を抱えています。

また社会貢献活動にも熱心で、若い世代のリーダーとして、街中の夜間クリーン作戦も永年にわたり続けております。

この度ご寄贈いただいた銀製品は、戦災から復活した水戸の大銀杏をモチーフに、コロナからの復活を願い製作されたオリジナル製品です。

作品に込められた想いについては、MAROさんからのメールを添付しますので、以下ご一読ください。

「銀職人MAROが住む町、茨城県水戸市。その水戸市の水戸駅前に力強い立派な大銀杏がある。しかしこの銀杏は戦争中にアメリカ軍の爆撃機による焼夷弾が直撃し焼け焦げてしまった過去がある。誰もが枯れてしまったと思っていたが、奇跡的に新しい芽が生え、市民の平和復興のシンボルになった。樹勢は現在も衰えず、堂々とその姿を見せている。今回のコロナウイルスの影響で、多くの人が苦しみ傷つき、そして大切な人や仕事を失った人々に力を与えるため、大銀杏の力を借りることにしました。復活という念を込めた部分は3本の線と半球体。半球体の部分が自分の良い状態で、一度落ちてしまった一番下のラインから2段目、3段目と復活のために上がっていくデザインです。3本のラインは、上に上がるほどに丸まっていき、最後には『丸く収まる』という意味があります。そして根の部分は焼け焦げてしまった樹皮を表現し、そこから上に伸びる大樹の全体像は「しなやかに鋭く、そして強く大きく」繁栄を表現しています。市長に贈るのは『復活の大銀杏』の(心根巻タイプ)です。幹の部分に純銀の横綱を巻きました。この横綱は『必ず復活する』『決めたことを必ずやり遂げる』『誓いを破らない』等『臆病風に吹かれて左右にブレないように』という意味で幹に縛り付けました。そして名前にも意味があります。『心(しん)』『根(こん)』『巻(かん)』と 全ての文字が『ん』で終わっています。50音で『ん』の次はないということで『これ以上落ちない』という意味で名づけました。市の安定は、市民一人一人の心の安定からです。どんなに厳しい世になっても、皆で強く生き抜いていきましょう。」

MAROさんは銀職人としても一流ですが、それ以上に豊かな人間性が多くの人々を惹きつけ、信頼を得ているのだと思います。

ご寄贈いただいた「復活の大銀杏」は市長室に飾らせていただき、心が折れそうになったとき、これを見てモチベーションを高め、水戸市の発展のために力を尽くしていこうと思います。

MAROさん、ありがとうございました。