水戸市内原地区の三湯町は地域コミュニティが育まれており、絆が深く共助の精神満ちあふれた地区です。

町内で信頼の厚いIさんが、不幸にも大怪我により下半身不随の車椅子生活になってしまいました。

そこで町内会有志で組織している「きのこ会」が立ち上がり、Iさんが生活しやすいようにと自宅庭のバリアフリー化に乗り出したのです。

重機や機材を持ち寄り、また土木技術を持つメンバーもいることから、ボランティアで通路の拡幅、舗装、駐車場整備を実施したのです。

庭や駐車場はこれまで未舗装の砂利敷きで、健常者であるなら普通に生活できるのですが、車椅子生活となりますと通路が狭かったり、車椅子が進み難かったりと不便をきたすところでした。

地域の皆様のボランティアにより車椅子でもスムーズに通行する環境が整っただけでも、暮らしやすい環境に向上したのではないでしょうか。

Iさんの常日頃から地域を大切にする気持ちと、地域住民の助け合う気持ちがうまくマッチして進められた事業です。

災害のときもそうですが、共助の精神に満ちあふれた地域こそが、安心安全に暮らせる地域と言えるでしょう。

三湯地区がそんなお手本として水戸市中に助け合いの温かな気持ちが広がっていくことを願っています。

Iさんのご多幸と三湯町の益々のご発展をお祈り申し上げます。