大震災から11日が経過いたしました。ライフラインはほぼ復旧しておりますが、市内各所では、倒壊した家屋が多く残されたままになっており、がけ崩れも手当ての施しようがないのが実情。道路はいまだに段差や亀裂箇所が無数に・・・。歩道も壊れたまま放置。市役所をはじめ、いくつかの公共施設も破損いたしました。余震も続いています。


言うまでもなく、常磐線や水郡線、水戸線も復旧のメドは立っていません。避難所では、福島県からの避難者をはじめ、水戸市民でもいまだ避難生活を余儀なくされている方々も少なくありません。


このような中、本日水戸市長選挙、水戸市議会議員選挙の立候補者説明会が行われました。気持ちは複雑です。このような水戸市の状況の中、選挙をやるべきか?人々の気持ちの中に「選挙」とう言葉は宿っているのか?


今の市民生活を考えると、選挙活動なんかしている場合ではありません。そうかっと言って、事務所で何もしないわけにもいきません。被災された支持者宅へお見舞いのごあいさつに出かけて、困りごと相談などを伺ったりして、行政に繋いだり等の仕事はさせていただいておりますが、全員の方にお見舞いを申し上げる時間はありません。逆に過度にやりすぎると、「災害を利用した選挙運動か?」と誤解を招くこともあります。


文書関係(マニフェスト等)の配布も今は遠慮させていただいています。しかし、動きを鈍くすると忘れられてしまいますし・・・。どうしたらいいのか?悩む毎日です。


色々な要望を受けるので、現職ではないのですが、何とか今までの人脈を生かして解決はしてきています。でも、何となく心が晴れません。


今の中途半端な立場で、どこまで人々の役に立てるのか?高橋やすしには何の権限があるのか?


今日、お世話になった方のお通夜があり、参列してきたのですが、現職の県議や市議の先生は、防災服姿で参列していました。高橋やすしは、普通の喪服です。今、この差があるのです。


もちろん、今は何の権限もないけれど、頑張って人々の役に立てるような活動はしているつもりです。自分なりに・・・。


でも、落ち込んではいられません。また明るい未来を実感できる水戸市を取り戻すことに、しっかりとした志を立て、明日からの活動に気合を入れて頑張りたいと思います。