令和4年12月議会一般質問(枇杷島橋のあり方について) | 清須市議会議員 高橋てつおオフィシャルブログ Powered by A,meba

令和4年12月議会一般質問(枇杷島橋のあり方について)

1.枇杷島橋のあり方について

 

質問)

現在令和12年の完成を目指して枇杷島橋架け替え工事が進んでいるところです。

言うまでもなく『美濃路』に架かる清須と名古屋を400年繋いできた歴史上極めて重要な橋であり、本市にとっては名古屋市からの表玄関口でもあります。

この枇杷島橋から臨む景色は七勝八景と称され、尾張名所図会など江戸明治期の名所案内には必ず登場する程の名勝の地でした。現代でも橋の上から庄内川、名駅摩天楼群、JR新幹線、名鉄電車、赤とんぼ橋、御嶽山などの景色が目を楽しませてくれます。裏返せば新幹線や名鉄からもよく見える清須名古屋のランドマークにもなる橋であります。このように歴史的景観的意義を考えたとき、枇杷島橋を清須名古屋の観光資源として整備しない手はありません。

そこでまず市長にお尋ねしますが、

 

①新たに整備される枇杷島橋を美濃路や尾張西枇杷島まつりや庄内川と関連する清須市の観光スポットとして位置付けていくことについてお考えを伺います。

 

さて今回枇杷島橋を整備するにあたり枇杷島橋の材質、彩色、照明などの意匠やオープンスペース、標示看板、音響、VRなどの付加設備、あるいは愛称募集など、そのあり方には本市としては特にこだわっていきたいところであります。

そこでお尋ねしますが

 

②橋の設計については名古屋市が担っているところですが、本市としてどこまで関与していますか?進捗をどこまで把握していますか? 名古屋市と連携してそのあり方を模索していくべきではありませんか? 

 

③庄内川激特事業にともなってポケットパーク(大根人形、看板、道標、柳の木)を撤去、移転していますが、この復元を含め、橋のたもとに名古屋から清須への玄関口に相応しいランドマークやオープンスペースを整備すべきだと考えますが、そのお考えを伺います。

 

 

(都市計画課長より①の答弁)

枇杷島橋が歴史的に重要な橋であることは、本市のみならず、工事主体である名古屋市も認識されております。このため、橋の景観にも配慮がされていると伺っております。本市としましても、枇杷島橋が観光スポットとなるよう期待しております。

 

(髙橋再質問)これ私市長にお尋ねしたのに課長が答弁されたのですが、、

私の質問の趣旨は清須市の観光スポットとして位置付けていくかということでした。そうした考えでよいですか?

 

(都市計画課長答弁)

具体的に観光スポットとして位置づけした計画は現時点ではございませんが、歴史的にこの橋が清洲城と名古屋城を美濃路で繋ぐ400年の歴史のある橋であるという認識は十分しており、名古屋市さんも設計から意識をされていますので、そういったものが反映されたものとなると認識しています。

具体的観光スポットとして位置づけた具体的な計画は現時点ではありません。

 

(髙橋再質問)現時点では計画が無いからこの機会に観光スポットとして位置付けていくのかどうかということを伺っている。都市計画課長さんが答えられる問題なのか?どなたか代りに応えられる方がいればお答え願う。

 

(市民環境部長答弁)

観光スポットというよりは観光資源として観光振興に活用していかなければならないと考えています。

枇杷島橋界隈にはかねてより歴史的資源やストーリーに事欠かないところであります。質問にもありました七勝八景はかつての枇杷島橋を含む橋上から眺めた景色を称えたもので、江戸時代は景勝地であり多くの文人墨客が訪れた地であると承知しています。

また当時の枇杷島橋が架かっていた場所は美濃街道と岩倉街道の分岐点であり、それゆえ人とモノの集積地として賑わい、徳川家康の命により市場が開設されました。これらの歴史背景についてまだまだ多くの方に浸透していると感じていませんので、いかに多くの市民の方や来訪者に知って頂くことが大事だと考えています。まずは歴史資源を後世に継承をしていく視点でPRしていくことが最も大切だと考えています。

ただ観光面においてはスポットというよりかは、清洲城もしかりなんですが美濃街道も大切な資源ですから観光としてPRしていかなくてならないと考えておりまして、ただ普通にPRするんではなく

、今は説明についてもストーリー立ててPRすること、言葉のチカラが大切だと考えておりまして、特に女性や若年層をターゲットにPRしていくことが大切だと考えています。モノも大事ですが、コトがいまそれ以上に注目されている要素だと考えています。

それでひとつ大変恐縮なんですが、今日質問されると感じていたので昨年観光協会で作成した「きよすポット」を紹介させて頂きます。

観光を北部ルートと南部ルートとにわけ、南部ルートでは庄内川堤防、水とぴあ庄内、問屋記念館、美濃路の街並み、路地裏などのスポットが紹介されております。この冊子は市民の方を交えて作っています。その中の一文を紹介させて頂きます。「市場が無くなった今でも名古屋とのちょうどよい位置関係で、とっておきの景色があります。庄内川堤防からの眺めは名駅高層ビル群を見るのもよし、背景の無い自撮りをするのもよしのおすすめスポットです。ここから眺める夕焼けはあなたの普段の頑張りに寄り添ってくれますよ。時間に余裕があれば美濃街道の路地裏の風情にもご注目ください。」とあり、その他枇杷島橋界隈の歴史背景の説明がなされています。これらは市民の皆様と一緒に取り組んだ説明文であり、それゆえ、人をひきつけるような、共感できるような、またその地に行きたくなるような雰囲気を高めるような説明文になっているとかんじています。最後にPRさせて頂きますが、12月10日と11日に愛・地球博記念公園で市町村デーが開催されます。また3月24日からは名古屋駅のコンコースで大河ドラマにまつわる本市観光協会のブースが出店されるほか他にもいろんなブースの出店計画があります。こういった機会を活用し「きよすポット」の配布など 清須市の魅力の一つである美濃路についてもしっかりPRしていきたいと思います。

 

(髙橋再質問)

まさにこれから本市も「どうする家康推進事業」で家康の歴史をプッシュしていこうとしているところで、市場の歴史、これは家康のお墨付きの市場であり、徳川の天下泰平の世の象徴である枇杷島橋です。清須は朝日遺跡から清洲城信長の歴史もありますが、そういったものと絡めながら重層的に全市的に清須の観光を拡げていくことが必要だと思いますので、この機会に、100年に一度のチャンスであります、名古屋市も枇杷島橋の歴史的意義を見出してデザイン化に取り組んでいるところなので、清須市の方からも特に声をあげて行っていただきたいと思います。

 

(②の答弁に都市計画課長)

ご指摘の通り、枇杷島橋の設計については、名古屋市が実施しております。本工事については、清須市特定構造物改築対策特別委員会や枇杷島地区橋梁改築検討会等の場で、国土交通省、愛知県、名古屋市及び、清須市が工程調整、意見交換、報告等を行っております。工程・意匠等については意見があれば、その都度名古屋市に伝えてまいります。また、工事の進捗については、令和5年度のう回路仮橋への切り替えに向け予定通り進んでいると聞いております。

 

(髙橋再質問)

橋を設計する名古屋市も枇杷島橋の歴史認識を深くし、「現在の計画では擬宝珠やマス目模様の高欄を取り入れておりますが、やはり歴史のある橋を感じてもらえる、皆さんに立ち寄ってもらえる橋を目指す意味では、まだまだ工夫の余地があると考えているところでございます。また構造的なものではなく、意匠的な部分につきましては、まだ検討することができる」と議会の質疑で担当主幹が話しています。先日11月20日のリバーピア庄内川でも名古屋市の担当職員さんと話す機会があり、枇杷島橋のデザインの工夫についてかなり意欲をもっていらっしゃると感じました。清須からどしどしアイデアを出してほしいと仰っていました。

そういった点も踏まえこの枇杷島橋のあり方について行政レベルや市民レベルで連携や意見交換をしてよいものをつくっていけるように積極的に働きかけて頂きたい。いかがでしょうか?

 

(都市計画課長答弁)

名古屋市もまだ意匠的にも検討の余地がある。

着手は令和8年度まで十分に時間がある。検討会の幹事会もある。そういった機会をとらえ対応していきたい。また市民の皆様からの考えも担当者に伝えていきたい。

 

 

(③について都市計画課長答弁)

庄内川特定構造物改築事業や愛知県施工の隣接事業である枇杷島橋陸橋改築工事等では、ランドマーク等が設置可能となる十分な空地は無く、新たに整備する予定は現時点ではありません。工事完了後に、歴史をPRする空間等があれば利用方法いついて調査・研究してまいります。

 

(髙橋要望と市長に質問)

愛知県や名古屋市と連携していかなければならない。予定が無いのではなく、どうしたらできるのか?清須市としてどうしていきたいのか?ということが大切ですので。本市から積極的に働きかけをして頂きたい。

 

最後に永田市長にこれまでの議論を踏まえお考えがあれば披露願いたいです。

 

(永田市長) 名古屋市にも歴史的配慮をして頂きたいと伝えてある。

観光スポットになりうるに決まっとるもんですから努力していかないといけないと思っている。オープンスペースは完成をまじかにみて、どこの場所でどういう風にできるか考えていかなければならない。うちの土地ではないので占有できるかどうかも含め、できる環境にあるのであれば大根人形、今は見てもらえる環境にないので、移設も考えていきたい。