令和4年3月議会一般質問(問屋記念館) | 清須市議会議員 高橋てつおオフィシャルブログ Powered by A,meba

令和4年3月議会一般質問(問屋記念館)

Ⅱ、西枇杷島問屋記念館の適切な保存

 

 

西枇杷島問屋記念館は清須市公共施設個別施設計画において建築年度が不明な古い木造建築物であることから 適正配置方針による評価には不向きであるという理由で、適正配置方針の検討から対象外とされています。その結果、今後当該施設を総合的かつ計画的にどのように管理していかれるのか不透明な状況です。1993年に移築されまもなく30年を迎えようとしている中、瓦屋根の波打ち、壁面塗装の剥げ、壁面漆喰の崩落など、素人による目視でも老朽化が目立ち、大変不安です。小田井の市、尾張西枇杷島まつりと西枇杷島町屋文化の歴史を伝える、清須市の貴重な文化財の保護についての考え方を以下お尋ねします。

 

①施設の点検・診断は適切になされていますか?

②計画的な修繕は適切になされていますか?

③施設を適切に保存していくために大規模な改修が必要ではありませんか?

 

 

(①の答弁)

問屋記念館では、現在施設の日常管理についてシルバー人材センターと契約を締結しており、何か施設に異常が起こった際には、速やかに生涯学習課へ報告をいただくこととなっております。

  また、生涯学習課の職員である学芸員も、日ごろから随時現地を訪れて、建物などに異常がないか確認を行い、必要に応じて修繕を行っております。

  さらに、昨年7月頃には、当該建物の移築復元を行った業者から、「躯体については、今のところ特に問題はない。」との見解をいただいております。

 

 

(②の答弁)

 

平成5年の供用開始以来、外壁の漆喰修繕など、必要に応じて行ってまいりました。今後も引き続き、予算の範囲内で計画的な修繕を行って参ります。

 

 

(高橋再質問)

①②まとめて再質問しますが

日常管理の中でシルバーの方、職員の方により異常がないか確認している。業者からは躯体については今のところ問題はないということでした。

 

誰が見ても外側だけでも傷みを激しく感じる 屋根、外壁大丈夫だとは思えません。

2月23日 建物内部も視察をしました。雨どいからの雨漏り、雨戸の立て付けの不具合、ぼろぼろの腰張り、展示スペースの蛍光灯の異常を確認しております。実際毎年の予算で対処療法的な修繕を20~30万円の範囲でやられているようですが、現実問題として追いついてませんし、根本的な解決にはなっていないのが現状です。

また素人ではなくプロによる正式な点検・診断をすべきだとここでは指摘させて頂きます。次お願いします。

 

 

(③の答弁)

 

供用開始から30年近く経過し、建物の老朽化も進んでまいりました。

  雨樋や外壁など、通常の修繕の範囲を超えるような改修については、業者から指摘を受けている部分もございますので、優先的に行うべきものから、計画的に改修を実施していく考えでございます。

  なお、来年度においては、経年劣化により腐食した雨樋について、改修工事の予算を計上しております。

 

(高橋まとめ)

通常の修繕を超える改修は計画的に進めて行かれるということで、それは是非進めて頂ければと思いますが、

公共施設個別施設計画で予防保全型管理として建築後の経過年数が20年と60年で予防的修繕を行い、40年で長寿命化改修を行うという考え方が示されております。

問屋記念館は移築共用が1993年ですが建築年数は明治の早い時期に建築なので

1868年として154年経過しています。

従いまして、建物全体をきちんと点検したうえで、思い切って一度に大規模な改修をされることと、以前にも指摘しましたが、問屋記念館の歴史的・観光的意義も加味したリニューアルを進めて頂くことを要望致します。この件に関しては財政のほうも目を見開いて頂きます事をお願いします。また木造建築・市の文化財であり、個別基本計画から外れる特殊な施設でありますから特殊な文化財としての保存計画を策定し、今後も保存管理して頂くことを合わせてお願い申し上げこの質問は終えます。