令和4年3月議会一般質問(環境美化) | 清須市議会議員 高橋てつおオフィシャルブログ Powered by A,meba

令和4年3月議会一般質問(環境美化)

Ⅰ、環境美化活動の増進

 

本市は合併以来、河川などの環境美化活動はじめ、アダプトプログラムの実施を進めています。またゴミ減量化等推進委員会など各種団体や企業、個人の美化活動など、環境美化活動が活発なまちだと認識しています。

総合計画にうたわれた本市の将来像も、当初は水と歴史に織りなされた安心快適な環境都市とされていましたが、第二次総合計画からは それを継承するものとして安心快適で元気な都市となりました。

 

環境美化とは、住民による地域の清掃やゴミ拾いです。その行動は自分のまちは自分で美しく快適にしていこう、大切にしようという意識が原点であり、ひいては地球環境を考え、温暖化防止、自然環境の保全にも繋がっていく行動です。

 

私事になりますが会派新世代では改選以来週一回の市内清掃活動に取り組んで参りました。

私たちの思いは、ゴミを拾いながら、その視点で道路、側溝などの不具合の点検をしよう、また雑草の繁茂や不法投棄の発見をしよう、というものでした。そしてそれが住民の皆様の暮らしぶりや、地域の理解に繋がる修行・勉強に繋がると考え、コロナによる休止もありましたが雨の日も風の日も取り組んできたところであります。

 

さて本題に入ります。

私たちゴミ拾いを続けてきた当事者として周辺を眺めると、同志が沢山いるではありませんか! ウォーキングをしながらトングを持ちゴミ拾いしている方が、あるいはコロナ禍で家の中で友達とゲームで遊ぶのは密になるから、外へ出てゲーム感覚でゴミ拾いをする小学生達。ゴミ拾いウォーキングとして仲間と一緒に運動を兼ねたゴミ拾いをする方々。ごみ拾いSNSアプリ ピリカというものもあります。ごみ拾いをした場所をマップ上に見える化し、それがコミュニケーションに繋がるようです。あるいはプロギングという ゴミ拾いとジョギングを合わせたスポーツのようなものがあるそうです。これは名古屋市が普及させているようです。

私が考案しましたが、子どもの通学に付き添いながらのゴミ拾い。これはなかなか運動量があります。そして、なんとエンターメントゴミ拾いパフォーマンス集団もいるそうです。

 

環境保全、まちの美化はもとより、ゲーム感覚、健康、防犯、仲間づくりなど、もはや現代においてゴミ拾いは多様な意味を持ちはじめています。

 

新型コロナが日本に上陸して約2年。新しい生活様式へとライフスタイルの変化がありました。例えばステイホームにより会社ではなく地域にいる時間が増えました。それにより地域を見つめる目も増えました。旅行に行けません。ジムにも行けません。運動不足になりコロナ太りと言う言葉もできました。地域のイベントも無くなりましたが、人々は新たな繋がりも模索しました。生活の変化は意識の変化に繋がりました。SDGsも追い風になるのでしょう。コロナ共生社会においてごみ拾い=環境美化は時代にマッチした活動となのではないか? コロナ禍で生まれた、この機運を大切に育んでいくべきではないか?善意や地域愛を育んでいくべきではないか?そしてその善意を集めて大きな力にしたら、美しくてよいまちになるのではないか?と考えます。そこでお尋ねします。

 

①市民による環境美化活動の意義をどのように考えていますか?

②市民による環境美化活動の現状をどう捉えていますか?

③市民の環境美化への参加を促進していくために今後、どんな取り組みを進めていかれますか?

 

 

①の答弁

(生活環境課長)

 

このコロナ禍において「人との接触を避ける」等、活動への制約がある中、市民の皆様、市内企業が、自主的に、環境美化活動にご協力いただけることに対し大変価値のある活動であると認識し、感謝しております。

 

 

(高橋再質問)大変価値のある活動とであるという認識であり感謝しかない、ということでした。ありがとうと感謝することは大切なことだと思います。

私がここでお尋ねしたかったのは市民にとってのこの環境美化活動の意義でした。それをどう市は捉えているかということです。

 

私は試しに環境美化活動に長年取り組まれているグループの方にその意義を尋ねました。そうしたら、すかさず「自分のまちは自分で綺麗にすること」とお答えになられました。これだ!と思いました。まさに自治の基本がここにはあると思います。そういう自治の精神、自分のまちは自分で綺麗にする、当たり前の精神を大切に育てていくことが大切なのではないのか?それを育んでいくことも行政の大切な仕事だと考えますがいかがでしょうか?

 

答弁)

議員のお考えのとおり、市民の皆様と、そうした活動精神を共に育み、活動意義を積極的に発信していくことが行政として大切であると考えております。

 

もうひとつ踏み込むと清須市空き缶等ごみの散乱防止に関する条例 第3条では 市民、滞在者及び、通過交通者(以下「市民等」という。)は、自主的に清掃活動を行うなど地域環境の美化に努める、と努力義務にもなっています。

このような市の考え方を今一度啓発し環境美化意識を高揚していくことも大切だと思います。また環境基本条例、環境美化条例を策定し環境美化に対する理念も明らかにしていくことも大切だと思いますので、是非こういったものを策定していかれることを求めていきたいと思います、この点は指摘させて頂きます。

 

 

(問②の答弁)

 

市民の皆様の積極的な活動に伴う美化意識の向上により、市内全域から様々な「ごみ」に関する情報提供が、以前にも増して多く集まってきております。この情報提供をもとに、職員が、適切且つ迅速に対応することが出来ております。

 

(高橋再質問)

まず、不法投棄に対する生活環境課職員の皆様の日々の迅速なご対応に心より感謝するともに敬意を表します。どうにもならない汚い、手も出せないようなゴミも最後は生活環境課の職員の皆さんが片づけています。大変ありがとうございます。

さて、意識の高まりによりごみに関する情報が集まってきているとのことです。

ところで ごみに関する情報は電話連絡が多いと思いますが、ICTの活用も親和性があると考えます。現在実施している「市民通報システムスマレポきよす」に不法投棄の情報発信を加えたらいかがでしょうか?人事秘書課にお尋ねします。

 

(人事秘書課長答弁)

 

項目として付け加えることを検討します。

 

(高橋再質問)

続いて質問させて頂きます。現状で市民や企業が実施した環境美化活動で把握しているものがあればご紹介ください。

 

 

(答弁)

令和2年度実績で、市民による環境美化活動の実績は50件あります。地域別では新川地区8件、西枇杷島地区、7件、清洲地区26件、春日地区5件、市内全域で、4件となっております。また申請者の内訳は、法人20社、自治会等団体21団体、個人9名となっております。活動により回収されたごみの量は、約14トン、収集運搬と処分費をあわせ、概算ではありますが、約100万円と把握しています。団体活動では「清須市ごみ減量推進サークル」による駅周辺のごみ散乱防止活動の他、「新川をよみがえらせる会」による新川、五条川の漂着ごみの回収、EM菌の散布等の活動を把握しております。

 

(高橋再質問)50件の法人や自治会、個人の方が取り組まれているとのことで大変ありがたいことですが、これ以外にも市が把握しきれていない自主的な活動があるんだと思います。そういった市民の善意に基づく活動を更にどう高めていくのか 考えている方策があればお示しください。

 

 

(答弁)

「自分たちのまちは、自分たちで綺麗にしよう!」と掲げ、積極的に活動に参加する団体もある一方、地区や世代により温度差があります。今後とも積極的なPR方法も含め、市民協働係と連携しながら、活動の担い手が増え、善意ある清須市に近づけるよう積極的な発信をしていきたいと考えております。

 

(高橋再質問)情報発信は大切です。活動の見える化も良いと思いますし、活動団体の健勝も必要だと思います。また世代による温度差という言葉もありましたが、

冒頭に話したように、環境美化活動のあり方も変わってきております、楽しさ、やウォーキングなどの健康づくり、ブロギングなどのSDGsスポーツも絡めたイベントや事業を実施しながら環境美化意識を高めていくのも新しい手法だと思います。生活環境課にとどまらず、スポーツ課や健康推進課など他の課とも連携しながら当たって頂くことを提案させて頂きます。いかがでしょうか?

 

 

(答弁)

現在、健康推進課が取り組んでいる「きよす健康マイレージ」の健康づくり目標項目に「プロギング」を追加し、市民の皆様が、健康づくりと環境美化活動を実践できるよう調整を進めております。

 

質問)是非新しい取り組みをどんどん推進して頂きます事をお願い申し上げます。

 

 

(問③の答弁)

 

今迄同様、河川環境美化活動やごみの散乱防止市民活動への市民参加を推奨し、また、地区団体や市民等が行う自主的な美化活動に使用するごみ袋の無償配布を継続的に実施すると共に、それらを広報やホームページに掲載するなど、今後とも積極的な情報発信を進めて参ります。

 

 

(高橋要望)環境美化活動のためのゴミ袋の無償提供ですが、実際 今までやって頂いていたのかもしれませんが、よく知っている人は知っているけど、ほとんど多くの方が知らない情報なので、改めてPRしていくということは大切だと思います。是非よろしくお願いします。

 

さて市民の環境美化活動を活発にするための ごみ袋の提供支援に加え、他の自治体では「ごみバサミ」いわゆる「トング」の貸し出しなども行っているとこもあります。また提供するごみ袋がボランティア袋という専用の袋を使っているところもあります。理想を言えば 各公共施設でゴミ袋の配布やごみバサミの貸し出し、さらには市民の皆様が拾ったごみの回収まできると、かなり活発になるかと思います。是非とも他の先進事例も参考にしながら、課題を整理し、環境美化活動が活性化する良い方法をご検討頂くことをお願い申し上げこの質問は終わります。