令和3年9月議会一般質問(避難情報) | 清須市議会議員 高橋てつおオフィシャルブログ Powered by A,meba

令和3年9月議会一般質問(避難情報)

Ⅰ、避難情報について

答弁者:危機管理部

 

 

(質問)

8月14日午前3時30分、清須市は庄内川が氾濫するおそれのある水位に近づいているとの理由で、警戒レベル3 高齢者等避難を発令しました。14日未明の防災無線での一斉放送は東海豪雨の記憶をよみがえらせ、不安を抱いた市民の方々は多かったものと思います。

 

さてこの発令は本年5月20日の災害対策基本法改正に伴う避難情報改定後初めての運用になりましたが、市民サイドには災害の不安もさることながら、情報に対する理解の欠如、情報誤認、混乱も少なからずあったと思います。今回の運用に対し、災害対策本部として、以下の点について、どんな評価をなされているのか、また反省点や今後の改善点をどのように捉えているのかお尋ねします。

 

①   発令のタイミング ②市民への伝達方法、伝達内容 ③避難所の開設

 

 

(答弁① )  発令のタイミング

8月14日の避難情報発令の対象河川となりました庄内川については、庄内川河川事務所と名古屋地方気象台が共同発表している庄内川氾濫警戒情報等を参考に、避難情報発令の際の判断をしています。

 

当日は、氾濫警戒情報による庄内川の水位は警戒レベル3の発令基準水位には達しないという予測を元に、警戒をしていました。しかしながら、予測に反し、水位が徐々に上昇し発令基準水位を超えたため、市民の安全を配慮し、警戒レベル3の高齢者等避難を発令しました。

 

 

(再質問)清須市が警戒レベル3として指定している水位は庄内川で6.3メートルです。そしてその水位を越えたのが8月14日午前2時でした。一方で本市が警戒レベル3を発令したのは午前3時30分。そこに1時間半のずれがあります。水位のピークは4時であり、その後低下していく、上流域の水位はずいぶん前から下がっている。こういった状況下から、私は3時半にけたたましく放送がかかったことに大変違和感を感じました。出すなら早く出す、出さないなら出さない。この判断をしっかりして頂きたいと思います。それから3時半という真夜中でしたが、避難所の移動を必要とする高齢者などの方々を安全に避難誘導するために明るい時間帯に自主避難所を開設するなど、移動が困難な方に配慮した対応をお願いします。コメントがあればお願いします。

 

答弁)・・・

 

(答弁②) 市民への伝達方法、伝達内容

市民への避難情報の伝達については、防災行政無線、すぐメール、市ホームページ、テレビのデータ放送といった複数のツールで行いましたが、開設した避難所がわからなかったという市民の声をお聞きしたため、伝達するツールの周知啓発を徹底してまいります。

 

(再質問)

すぐメールは当日届きました。今月の広報の表紙にもPRしてありましたが、大変評価も高いので、すぐメールの普及は今まで通り、今まで以上頑張ってください。付け加えると公式ラインアカウントやツイッターでは連絡がありませんでしたので 多様なツールでの発信と連携をお願いします。

 

防災行政無線で開設する7か所の避難所がどこなのか伝えていなかったので、他の指定避難所に避難しようとして、空いて無くて困ったという声も聞いています。今後改善をお願いします。

 

それから避難情報の発令前に市政推進委員に電話で連絡をされましたが、どのように行動すべきか判断に困った市政推進委員もいたかと思います。何を市政推進委員に期待していましたか。

 

(答弁)危機管理課では、毎年4月に、各ブロックの市政推進委員の皆様に出席を頂いて行われます「市政推進委員会」の中で、「避難情報発令時のお願いについて」という資料に基づき、①市が避難情報を発令する場合は、原則として事前に市政推進委員の皆様へ電話でご連絡します。②そのときに備えて、自主防災会の方々等と連絡をとるための体制を整えていただきたい。③市が発令した避難情報が住民の方にうまく伝わらない可能性もあるため、地域への情報伝達にご協力をください。といったことなどをお伝えしており、今回もこのような意図でご連絡をさせていただきました。

 

(再質問)こう言ったお願い事項は繰り返し繰り返し、委員の方に明確に落とし込んでいかないと、どんな行動をとればいいのか戸惑う委員の方もいらしゃるので、そこらへんを今後もお願いしたいのと、どんな行動を取れたのか、事後アンケートを取るなどして、コミュニケーションを深め、課題の抽出、対応をお願いしたい。

 

それから防災行政無線による伝達内容ですが、「庄内川が氾濫するおそれのある水位レベルに近づいているため、警戒レベル3 高齢者等避難を発令します。今後の状況によっては浸水のおそれがあります。お年寄りの方など避難に時間のかかる方は避難を開始してください・・・」とのメッセージでした。「庄内川が氾濫」という表現は少し大げさに感じましたが、どうのようにお考えでしょうか。

 

(答弁)

今回の本市における防災行政無線の伝達内容につきましては、内閣府がガイドラインで定めている警戒レベル3の伝達文例をもとに作成したものです。

しかしながら、本市の庄内川における警戒レベル3の6.3mという基準は、国の庄内川における警戒レベル3の8.5mという基準に比べて、よりリードタイムをとった設定となっているため、伝達文の表現につきましては、研究をさせていただきたいと思います。

 

(再質問)

客観的に数値的に今現在どんなレベルなのか市民がわかる表現が妥当だと考えます。伝達する内容、言葉については今後の洗練化をお願いします。

 

また避難は避難所へいくだけが避難ではない。

こと水害の場合に自宅より低い場所に避難する必要はない

今後増えるであろうレベル3の避難情報は浸水想定上クリアしていれば自宅の高い階への垂直避難の促しも徹底すべきであり、日頃からの住民に対する啓発、教育をお願いしたい。

特に昨今はコロナ下で2年続けて地域防災訓練もできていない。

このような状況下でどのように防災知識を住民の皆さんに植え付けていくのか、腕の見せ所であり、 是非工夫して頂きたい。

 

 

 (答弁③)避難所の開設

避難所の開設準備を開始する時には、本市や庄内川上流の方でも雨はあまり降っておらず、上流の水位は着実に下がっていきました。それにより警戒レベル4の避難指示までには達しないと想定し、また、真夜中ということで避難者は少ないのではないかと判断したため、避難所の開設を7箇所のみとしました。しかしながら、警戒レベル3以上の避難情報を発令する場合は、指定避難所20箇所全ての開設が原則となっているため、今後は原則どおり実施してまいります。

 

(まとめ)

今後レベル3の場合は全ての避難所を開設するとのことですので

ルールにのっとり正しい運用をお願いします。 

 

また。今回避難所を一か所見させて頂きましたが 入口で検温はしていましたが、会場内でのコロナ対策が不十分だと感じました。これも含めて再度運用方法を練り直し、徹底して頂きたい。

 

 

清須市が危機管理部を作ったのは防災に力をいれていく現れだと受け止めています。看板倒れにならないよう、専門家の知恵も借りながら、前もって災害時の運用ルールを明確にして頂くことと、それを住民の皆さんにわかりやすく日頃から繰り返し情報共有されることをお願いし質問を終えます。