河川環境基準の類型指定(平成２５年１２月議会一般質問）
本日１２月議会一般質問を終えました。
今回取り上げたのは
Ⅰ、庄内川・新川・五条川の類型指定について
Ⅱ、環境保全における市民協働の展望について
Ⅲ、新教育長の基本的なお考えについて
でしたがⅠでとりあげた内容について
詳しく解説しながらご報告いたします。
（以下解説）
Ⅰ、庄内川・新川・五条川の類型指定について
環境基本法第１６条の１では
「 政府は、大気の汚染、水質の汚濁、
土壌の汚染及び騒音に係る環境上の条件について、
それぞれ、人の健康を保護し、
及び生活環境を保全する上で維持されることが
望ましい基準を定めるものとする。 」
という規定がなされております。
それを根拠として河川には
①人の健康の保護に関する環境基準
②生活環境の保全に関する環境基準が定められております。
今回私が取り上げたのは
②生活環境の保全に関する環境基準（河川）についてです。
この基準はこのようになっており
http://www.env.go.jp/kijun/wt2-1-1.html
AAを最上位としてEまで類型が定めてあります。
これは上位類型ほど水質が良好であるという意味であり
河川ごとに類型指定がなされています。
さて我が清須市を流れる
３つの河川の類型はどうなっているのでしょうか？
庄内川下流→堂々の『D』
新川下流→→圧巻の『E』
五条川下流→驚愕の『E』
ガ～ン・・・・ショック！！！！
ちなみにこれが愛知県内の河川の指定状況
中部地方の指定状況
全国一級水系の指定状況
これらをみれば、いかに我が市を流れる
自慢（！？）の河川が残念な指定をされているかがわかります！！
一般的に工業廃水、
生活排水が水質汚濁の原因と言われますが
その背景にはこの地域特有の歴史もあるようです。
・高度成長の頃 経済優先・工業優先であった。
・水道として使用してこなかった
＞結果地域住民は水質にこだわらなかった
・流域の市街化
・伊勢湾台風を期に漁協（下ノ一色）が解散した。
・清須市のように下水道が立ち遅れている地域がある
総じて河川に対し行政も住民も
目を背けてきたからなのではないでしょうか？
※私の敬愛する宮田会長が主催する
※「矢田・庄内川のきれいにする会」や
※旧新川町の新川美化推進協議会
※（現清須市河川美化推進協議会）等
※の先覚団体は何十年も継続的に環境保全活動を
※してきている。そのおかげで水質が向上してきている
※ということは付け加えておかなければなりません。
また現在、３つの河川は指定、改定された頃より
浄化されてきており、観測されるBOD等の数値は
上位の類型（私見ではC位）に相当する値を示しています。
つまり正統では無い類型だと思う！
そして庄内川・五条川では１５年以上
新川に至っては４０年以上見直しがされていないのは
どういうこと！？ できない理由があるの？？？
というわけで私の今回の質問の趣旨は
総合計画に
『水と歴史に織りなされた安心・快適な環境都市』
を将来像として掲げている清須市の
３つの河川の類型指定がこんな現状でいいのか？
郷土の誇りにかけて恥ずべきことだ
もっと上位の類型指定がされるように
関係機関（この場合は愛知県及び国）に
行政が声を出し働きかけていくべき
というものでした。
答弁はというと
「生活環境課長」
下水道整備を促進し、
下水道事業等の関連事業や関係機関との
連携、調整及び住民との連携を図りながら
河川浄化に向けて取り組んでまいります。
また、独自に河川の水質調査を実施する
ことにより現状の把握に努めてまいります。
（むむ、難解な文法だ！？）
「私」
む！要するに関係機関に働き掛けるのか働きかけないのか？
「課長」
愛知県に問い合わせたところ
市民や団体からの要請があれば見直していきたいと聞いている。
「私」
そうじゃなくて自治体としてリーダーシップを発揮し
声を上げ、働きかけるかどうかを私は伺っている。
「課長」
働きかけます。（Oｈ やっと言ってくれた）
そして加藤市長からも
「今まで様々な環境保全活動に取り組んできたのに
このような実態に驚いている、
さっそく関係機関に要望等していきたい」
という力強い言葉も得る事が出来ました！
期待してまっせ～！！
一朝一夕にはいかないけれど
一歩一歩みんなで目を注ぎ
故郷の河川が
本来のあるべき姿を取り戻すように！
（食べられる）鮎が泳ぎ
ホタルが舞い
桜並木にも清洲城にも映える、
自然環境豊かな水辺豊かな
オアシス都市をつくっていきましょう！
質問全文