子宮頸がん予防ワクチンについての疑問(その1) | 清須市議会議員 高橋てつおオフィシャルブログ Powered by A,meba

子宮頸がん予防ワクチンについての疑問(その1)

現在承認されているワクチンは2種類あります。

①サーバリックス
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/631340QG1022_1_08/

②ガーダシル
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/631340TG1020_1_03/

①のサーバリックスを例にして大事な処を抜粋します。

(効能又は効果に関連する接種上の注意)

1. HPV-16型及び18型以外の癌原性HPV感染に起因する子宮頸癌及びその前駆病変の予防効果は確認されていない。
2. 接種時に感染が成立しているHPVの排除及び既に生じているHPV関連の病変の進行予防効果は期待できない。
3. 本剤の接種は定期的な子宮頸癌検診の代わりとなるものではない。本剤接種に加え、子宮頸癌検診の受診やHPVへの曝露、性感染症に対し注意することが重要である。
4. 本剤の予防効果の持続期間は確立していない。


解説します。

1は16型と18型のHPV感染しか予防できませんよ。ということです。
日本人女性の子宮頸がん患者に多く感染しているHPVの型は上位より16型>33型>58型>18型>52型(※注1)。サーバリックスが感染予防できるとする16型と18型は50.1%にすぎない。子宮頸がんを発症する49.9%人の16,18型以外のHPV感染予防はできない。

(※注1)我が国での分布
我が国の子宮頸部細胞診正常女性(3249 例)と子宮頸がん患者(356 例)を対象にした、PCR/シークエンシング法による HPV 遺伝子型の調査では、HPV 陽性率は細胞診正常女性では 10.2%、子宮頸がん患者では 87.4%であった。HPV 型別の頻度は、細胞診正常女性では上位から HPV52(12.0%)、 HPV51(8.4%)、 HPV35(8.1%)であり、子宮頸がん患者では上位から HPV16(42.4%)、 HPV33(9.0%)、 HPV58(8.0%)、 HPV18(7.7%)、 HPV52(7.1%)であった 【ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンに関する ファクトシート (平成22年7月7日版)より】

2は既にHPV感染している人には全く意味が無いですよ、ということです。これが小6から高校一年生位のおそらく性交渉が未経験な子をターゲットにする所以です。

3はこれを接種したからって子宮頸がんにならないとは限りませんよ。と言い訳しています。むしろ子宮頸がん検診のほうが大事ですよと言っている。

4が重要です。この予防効果(つまり16,18型感染を予防できる抗体の効力)はいつまで持続するのか未だ持ってはっきりとした検証はされてません。ということです。かなりいいかげんです。

子宮頸がん罹患者の半分しか助けることができず、未だ実績無いワクチンであり効果に関してはこれから接種するうら若き少女達が実験台になるということです。

このワクチンの問題について以下が詳しい。(ワクチンが承認される前の記述のようです)
http://idsc.nih.go.jp/iasr/29/343/dj3437.html

大事なところを抜粋します

これらのワクチンは開発されたばかりであり、未解決の課題は多い。どの程度の血清中の中和抗体価があれば感染が阻止できるか不明なので、3回のワクチン接種が必要なのか、あるいは追加免疫が必要ないのか等のプロトコールの最適化が終わっていない。効果判定の指標にHPV DNAの有無を使った場合、HPVの潜伏感染は無症状でDNA の検出も困難なため、DNAを検出できなかったからといって感染を否定することはできない。数カ月おきに連続して採取した試料を使うことが提案されているが、どのような間隔で何回試料を採取すべきかはっきりしない。思春期の女児を対象とすべきか、男児は接種対象とすべきか、胎児への影響はあるか、等々は今後の臨床試験のデータに基づいて議論しなければならない。そして最大の課題は、ワクチンの誘導する抗体は型特異性が高く、限定的な交差性が示されているが、基本的にGardasilは6、11、16、18型に、Cervarixは16、18型にのみ有効で、他の型のHPVの感染阻止はほとんど期待できないことである。L2蛋白質に存在する型共通中和エピトープをワクチン抗原に応用する研究も進められている。

これまでに成功したワクチンは、“二度罹りなし”といわれる全身性感染症を対象にしている。ワクチンで免疫記憶を与えておくと、実際の感染時には粘膜から侵入した病原体が局所で一時増殖した時点で急速な免疫応答が誘導される。血液を介して病原体が標的臓器に到達し、二次増殖を起こす前に、免疫系が病原体を排除する仕組みである。従って、ワクチンは感染を防ぐのではなく、発症を防ぐ効果がある。HPVの場合は、いったん潜伏感染細胞が生じると排除が難しいので、感染そのものを防ぐ必要がある。ワクチンが誘導する高濃度の血中IgG抗体が細胞間液やリンパ液に移行し、常時生殖器粘膜表面に滲みだすことで、HPV感染を防ぐと期待されている。このようなワクチンの例はなく、市場導入後も効果を注意深く検証する必要がある。

最後の「市場導入後の検証」というところが実験台になるという証拠です。

※この神田氏は権威ある方のようで厚労省の審議会の参考人もつとめてらっしゃいます。また高リスクHPV15種類を予防する「夢のような?」ワクチンの特許ももってらっしゃいます。
http://www.takeda.co.jp/news/2010/20101013_4718.html

少女達を実験台や金儲けの為の道具にしてはなりません。