清須市大河ドラマ事件(驚愕の請求書) | 清須市議会議員 高橋てつおオフィシャルブログ Powered by A,meba

清須市大河ドラマ事件(驚愕の請求書)

10月1日 2度目の検証特別委員会が午前9:30より開催された。前回9月28日の特別委員会終了後すでに大清須市大河ドラマ「江」推進協議会の通帳のコピーは得ていたので、その金の動きについての質疑が中心となった。この通帳の入出金が1億1千万程(当然であるが中日新聞社の追加請求分が含まれず)あるので明細だけでも21ページに及ぶ激しいお金の流れである。平成23年1月21日に0円で新規につくられてから一度目の入金として平成23年2月15日に2500万円が市から入金されている。(これは平成22年11月29日に議会が臨時議会で認めた推進協議会への補助金分である。)そして平成24年8月18日に残高1,326円で終わっている。私はこの日の質疑で全部ひとつひとつ何の名目の金で、どこから入って、どこに出たのか確かめようとしたが、あまりにも多すぎる。そこで委員会の中でこれすべての請求書のコピーを資料として提出するように要請をした。しかし当局はもしそのような資料を各議員に出すとなると膨大なボリュームの資料になるので、すぐには出せないと言う。それくらい用意しておいて欲しいと思ったが、まあコピーとか含めて手間暇かけた資料を作っていないってことだ。仕方が無いので大きな額の入出のお金の動きの形跡がある株式会社中日新聞社と三越の分だけの請求書のコピーを要請した。市当局は日頃からなかなか資料を出したがらない。出せばだすほど突っ込まれる事が多くなるからである。要請して要請してやっとである。その体質については本題とは別の話・・・・そしてついに午後からの質疑の中でに中日新聞社の請求書のコピーが出ることになる。


ここで予め読者のためにおさらいをしておこう、中日新聞社に対しては既に未払い分(追加請求分)以外で現時点で4651万5000円が推進協議会より支払われている。これは①平成23年3月31日に2,100万円②平成23年7月5日に1,050万円③平成24年4月27日に1,501万5千円、合計4651万5千円が3回にわけて支払われている。そしてこの分の中の①と②を足した3,150万円が400年事業の分の未払い金として支払われている・・・はずであった。


さてそこに該当する請求書がこれ・・・是非画像をクリックして拡大表示していただきたい。

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これを見て読者の皆さんは何を感じるだろうか?

右上の日付をまず見て欲しい。元の印刷が平成22年になっているとこを稚拙な手書き加えで23年に変えてある。(訂正印も無し)日付も活字じゃなくて手書きである。そして請求名目が「大河ドラマを活かしたまちづくり企画運営業務委託一式」となっている。 繰り返し述べるがこれは前述した400年事業の未払い金分となっていた3,150万円の一部のはずである。異なる名目のための支出のものを江の推進協議会が支払うという整合性を保つために、「大河ドラマを活かしたまちづくり企画運営業務委託」という名目で中日は請求し、推進協議会は支払っているのだ。請求-支払いなので少なくとも中日新聞社と清須市担当課長の間ではそれが互いに了解済みということでこのようなことをおこなっていることになる。

これがこの大河ドラマ館事件の中の一端であり、他にも不自然なことが沢山あります。
しかし、特別委員会に与えられたわずか2日間という短い精査・検証ではその真相であったり全貌が見えてきません。私が10月2日の臨時会で1億1千余円の補正予算案を反対した理由のひとつはよくわからないもの、疑わしく感じるものに対して、とてもじゃないけど市民の血税を当てることはできないという、しごくシンプルな理由です。どうしてこのようなことを短時間で是として判断することができてしまったんでしょうか? 私はよほど頭が悪く理解力が無いのでしょうか?



※参考資料 清須市が平成24年9月26日に発表している内容(清須市HPより)


『大河ドラマ「江」清須市推進協議会における不適切経理問題について』

  このほど、昨年度に大河ドラマ「江」清須市推進協議会が実施した「ドラマ館」事業において、事業委託先である株式会社中日新聞社に対し、約1億1,500万円の事業費の未払い金が判明するという職員の不適切経理問題が発覚しましたので、ご報告いたします。

◆事件の概要
 平成23年3月20日から同年11月30日まで大河ドラマ「江」清須市推進協議会が開催をしたドラマ館「江と三英傑 絆のやかた」の運営委託費の一部として、1億1,554万3,809円の未払い金があることが判明しました。
 今回の未払い金は、先の「清須越四百年事業」の一部3,150万円をドラマ館事業分として支払いを行っていることと、事務責任者である事務局長が、見積書の徴収や契約行為を行わず、直接事業者に口頭で発注し事業を実施してきたため、他の職員では発見できず、総額で1億6,205万8,809円(四百年事業の3,150万円を含む)のうち、支払い済の4,651万5,000円を差し引いた1億1,554万3,809円が未払いとなったものです。
 事務局長は、6月6日、上司に未払い金の事実を報告。しかし、この時点では、未払い金の総額が1億1,554万3,809円というだけで、見積書も契約書もなく金額の内訳が不明なため、これまでに未払い金の内訳の調査など確認作業を行い、また併せて弁護士に相談を行ってきました。
 8月28日付で株式会社中日新聞社から大河ドラマ館「江」清須市推進協議会長に対し請求がありましたので、同協議会の未払い相当分を補填するため、9月議会定例会最終日(9月26日)に、補正予算案と市長及び副市長の管理責任のための給与及び期末手当の一部を減額する条例案を提出したものです。

◆市長コメント
 市民の皆様には、このような不祥事によりご迷惑をおかけし、大変申し訳なく思っております。二度とこのような不祥事を起こさないよう原因究明と、管理監督者を始め全ての職員の法令順守と綱紀粛正を徹底し、市民の皆様への信頼回復と再発の防止に努めてまいります。


つづく