清須市大河ドラマ館事件(表決の日) | 清須市議会議員 高橋てつおオフィシャルブログ Powered by A,meba

清須市大河ドラマ館事件(表決の日)

10月2日9時30分より平成24年度第2回臨時議会が開会された。前日の1日までに中日新聞からの追加請求1億1千余をめぐり清須越四百年事業及び大河ドラマ館事業精査・検証特別委員会で限られた時間の中で白熱した議論を重ねてきたところである。議案第37号の補正予算案、1日の特別委員会で、議案第38号の市長及び副市長の給与減額案はすでに総務常任委員会で賛成多数で可決されているところであったが、この日が正式な表決の場となる。

採決に入る前に討論に入る。はじめに反対討論。公明党の猿山由利子議員の熱い反対討論。続いて清政会の久野茂議員より賛成討論。そして私 清政会の高橋哲生が反対討論をする。以下私の討論を引用します。

★議席番号8番高橋哲生 ただいま議長のお許しを得ましたので 私は議案37号に反対の立場で討論いたします。

○清須越400年事業から大河ドラマ館江に至る一連の事業の中で株式会社中日新聞社より1億1千某の請求がいまのいままで残っていたという前代未聞の事件。
○事件もさることながら、その後私達が直面した状況もありえないことばかりである。
○まずこの件を議会が知りえたのは9月12日頃から、そして当初の予定では9月26日の閉会日に本案を提案し、即日質疑即日採決というスケジュールが規定路線として示された。9月決算議会の多忙極まる中、補正で提案しこのような巨額の案件を不十分な資料で不十分な説明をしたのみで短時間のうちに我々議会に決断を求めることが、そもそも議会軽視であり憤りを感じざるを得ない。
○その後議会は9月28日と10月1日に400年事業及び大河ドラマ館江の精査・検証特別委員会を開催し本案を付託するとともにこの事件に対する真相究明・原因究明の為の調査を行った。契約書・見積もりも無い 証拠書類も消失・隠滅している、これは担当課長が独断専行で行ってきたことであり市長をはじめ上司も部下も誰も知らない知らないの繰り返し。その無責任さ、その彼しか知らないという信じがたい言葉に悲しみ・哀れみすら感じる。同時にその担当課長が長期病気療養中で姿を見せない事実。何かにおびえ自分ひとりで全てしまい込もうと見える彼の行動は不透明であり不審な点もあるが同時に今までの彼の活躍実績を考えると、やるせなさも感じる。
○そして議員各位の熱心な調査の中で、不正会計処理の疑い、あるいは中日新聞社との親密な関係がある一方で巨額の請求がなされ訴訟を持ちかけられるというパラドックスに直面し、不自然な印象はぬぐえない。
○また本事件に本市が直面するにあたり当局の内部調査・減額外交など最善の努力をしたとは感じられない。
○そのような一連の現状の中で本案は株式会社中日新聞社に対して1億1千某を血税により支払うべきものとする提案である。
○当然のことながら支払うべきものは払わなければならない。ただ現状で前述した疑わしい現実等がある中で市民の血と汗と涙の結晶である税金をそれに当てることに関して私は市民に申し訳が立たないし市民に顔向けできない。
○それでもなお払うべきだというのであれば市長は最高責任者とし私費で払うべきである。少なくとも払う努力や姿勢はもつべきである。市長を支えてきたひとりとして私も協力できるところはする用意はできている。
○一方で市長は本事件に対し税金で支払うか、訴訟を受けるかと言う二者択一の中での苦渋の政治的決断と仰っている。訴訟に対する政治的リスク 費用対効果ということも答弁の中で得てはいるが、訴訟をまず受けるだけならば費用は軽微で済むと私は考える。ましてや費用云々の問題より不透明な状況を司法の場で明らかにさせるという姿勢、不本意なものに対して市民の税金を使わない、少しでも市民の損失を減らすという姿勢がリーダーには求められると私は考えるものであります。

○本案は政治的道義的にあってはならない案であると私は考える。現状では市民から理解が得られるとは到底考えられない。これを認めてしまうと市長を追い詰める。違った選択、対案を私は副市長に随時伝えてきたつもりである。私は市長を支えてきた一人としてこの案に反対することにより市長及び清須市行政にエールを送り、これ以上の本市行政の信頼の失墜を食い止めたい。今この瞬間でもいい!賛成の意思のあった議員各位も豹変し是非私に賛同していただくことを切に祈り本案の反対討論とします。
○なお議案第38号も本案を反対するので自動的に反対となることを申し添えます。

(引用ここまで:当日の朝4時から作成した拙い討論でお恥ずかしい限りです。)



その後市清クラブの浅井泰三議員の賛成討論、共産党の加藤光則議員、無会派の横井敏雄議員、渡辺秀人議員の反対討論が続き、いよいよ表決の瞬間を迎える。

賛成者の起立による表決である。議長の声により15名が起立。議長を除く23名だから起立多数により本案は可決された。

議案第38号も共産党の2名の議員が退席したものの前案と同様に賛成多数で可決決定される。

そして議場は静かに幕を下ろした。

この後 9月25日付で清政会会長預かりになっていた退会届け(会派のメンバーとして会派の意思と反する行動を取る可能性があったため、けじめとして会長に預けていた)が受理され7年間お世話になるとともに自らもつくりあげていきた清政会を10月2日付で退会することになり無会派の身となる。http://www.city.kiyosu.aichi.jp/01syokai/sigikai/kaiha.html




★新聞記事

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121003-00000074-mailo-l23


清須市議会:可決、「大河」展示施設の委託費支払いへ /愛知
毎日新聞 10月3日(水)11時47分配信
 
清須市が事務局を務めている「大河ドラマ『江』清須市推進協議会」が昨年3月から11月まで市内で開いたドラマ館「江と三英傑 絆のやかた」事業の運営委託費の一部が委託先に未払いになっている問題で、市議会は2日、臨時会を開き、支払いに充てる約1億1200万円を追加する一般会計補正予算案を可決した。
 また、職員による不適正経理の管理責任を取り、加藤静治市長が提出していた自身の減給3割・3カ月、永田純夫副市長の減給2割・3カ月とする条例案も可決した。
 未払いとなっているのは約1億1500万円で、市長と副市長の減給分を差し引いた額を計上した。同協議会への補助金として充て、同協議会が委託先に支払う。
 この問題を巡っては、市の担当職員が今春、上司に「赤字にはならない」と話していたが、今年6月になって未払い金があることを報告した。【岡村恵子】

10月3日朝刊