得体の知れないなにか。 | H i Bi no A T O

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風景写真家 高橋智裕のBLOG
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いつの頃からだろう。
たぶんあの頃からなのだろうなとは思う。
幾度も襲ってくる、孤独感というか虚無感というか、自分でもなんと表現するのが最も適当なのか、いまだにわからず、いまだに解決出来ず、深い漆黒の沼に陥って行くような感じ…。
たぶん誰にもわかってもらえないだろう、近い人間にも。
近くても、自分ではない他人なんだし、所詮、人は孤独な生き物なのだし、自分でもその感覚が何なのかいまだにわかっていないのだから当たり前なのだろうが。
これが襲ってくると、すべてを投げ出したい衝動にかられる。
すべてを遮断したい感覚に襲われる。
そんな得体の知れない何かと、付き合いはじめて、たぶんもう10年になるんだと思う。
そして、相変わらず今も抜け出す術を知らないでいる。
この先もきっと見つけられずに生きるだろう。
いつかこいつに負ける時が来たらと、実は怯えている自分がずっといる。