帰り道。不意に見つけた父の殴り書きを読んだ。結局歩み寄れなかったまま逝った。親が逝った後、その存在の有無の大きさで、途中にあった出来事は忘れていた。いろんなことを思い出した。若い日、ここにはこれ以上いられねぇわ、とこの橋渡った日のことを、自分の人生踏み出した時のことを鮮明に思い出した。懐かしい。今をものすごく肯定された気がした。