「竜二」という映画がある。



金子正次という男が作ったカッコいい映画。




それを撮りたくて撮りたくてたまらなかった金子正次さんの役を僕がやらせていただいた、映画を撮りたくてたまらない若者たちの群像劇の
「竜二Forevere」という映画もまた、あった。



ほんとに低予算で、皆手弁当に近い形で、でも精魂込めて臨んだ映画。




本当に大変だったけど、今でも胸の奥深くにしっかり刻まれた、本当に素晴らしい毎日の記憶。




僕は、癌で死にゆく金子正次さんを演るために長期でキムチと豆腐しか食べず、

撮影時期後半には、金子さんに憑依されたような感覚も覚え、



2DKのアパートで映画を撮ってるシーンを撮ったので30人近くの人間が入り、その中でテストから全力の芝居で酸欠になって、



その日は外が37度、でも休憩で部屋から転がり出て「涼しいー!」と皆で叫んだ日。

細野監督、石田ひかりさん、香川照之さんと。

細野監督、高杉亘さん、奥貫薫さん、木下ほうかさん。



金子さんの想いと、ウズウズしてた僕らの想いが重なって、

今でも胸が締め付けられるほどのステキな時間の記憶。




そんな日々を一緒に過ごしたスチールカメラマンの池田さんと、今日ミラーツインズの現場で再会。






あれからなんと18年ぶりらしい。




でもひとしきり昨日のことみたいに話に花が咲いて。



役作りに没頭して、極度のダイエットに栄養失調の日々を過ごし、合間ではなにも話さなかったらしい僕を毎日ほんとに心配して見ていたと。



再会できて、本当に嬉しかったですキラキラキラキラキラキラ




大事なこと、思いだしました。