昨夜第一報は聞いてました。





子供の頃一番憧れたショーケン。
傷だらけの天使、太陽にほえろのマカロニ、前略おふくろ様、約束、もどり川…


「前略…」の頃、梅宮辰夫叔父に頼んで芝居を見学させてもらったこともあり。。





そして、大好きだったショーケンと共演できることになり、去年の6月、この作品の顔合わせ。


噂にたがわずいろんなことがありました。





初日の本読み、隣り合わせに座り、緊張と喜びが入り混じり、読み進めていくと、



僕はどん底まで落ち、夢も希望もなく、死に場所を探して、もう長いこと、日常誰とも喋ってないホームレス。



明るいおじさんにラグビーに誘われ、口ごもっていると



僕のセリフを無視して、1人でどんどん進めていってしまう。


セリフが遅すぎる‼️と。

でもこっちはスパスパ元気に言葉喋れるわけがない。




頭にもきたけど、この人は
自分の理想とするやりたいことがはっきりあるんどなと。ただ、自分だけで描いてる理想。笑



でも、



それを取り込むことにした。

せっかくショーケンとやるんだから。




だけど言われっぱなしはやめよう。
いつでもやってやる。
こっちだって必死だ。


相手がショーケンだろうと。


相手がショーケンだからこそ。



ショーケンと楽しもう。


で、戦いのような毎日が始まった。



でもやはり、数々の名監督達と素晴らしい作品を創られてきたショーケン。




言い方は酷いが理には叶ってる。


今の時代がいかに核心を突かず、柔らかすぎることに気づく。


それは僕も常日頃思ってることでもあって。

言い方、というのは確かにある、とは思うけど、


本質をついた辛辣な言葉をヅケヅケ言うと、
人を傷つける、というのは一体どういうことか。


柔らかな嘘に囲まれていたいか、真実と向き合っていたいか、、


例えばどちらのタイプを友に選ぶか、、、。


柔らかな嘘に囲まれていたい人が世の中多いのかな、とも。。。






でもそう思ってもツリがくるほど頭にくるネガティブなオーラ。ほぼ常に喧嘩腰。

いくらなんでも現場のムードも悪くなる。




でもあまりにアタマにきて

失礼ながら言い返すと意外にもシュンとなり、たまらなく可愛い、チャーミングな部分もあって。





クソジジイなのに、
たまらなく人を惹きつける。



合間にはいろんな話をさせてもらいました。


傷だらけの天使や前略おふくろ様の時のエピソードや、マレーシアや、、。


なんでそうすぐ怒るのか、とか。笑


ショーケンてなんでついたアダ名なのか、


作品の話、車の話、女性の話。




でもあんまり過去の話はしたがらなかった。


目線は先にあるような印象でした。

それもショーケンか、と。カッコよかった。






ある日、ショーケンさんの誕生日で、考えに考えて、やっぱりショーケンにはヘッドホンをあげようとゼンハイザーのHD650をプレゼントしました。これはただのファンとして。


嬉しかった。



最後の誕生日にプレゼントをあげられたってことになってしまった。。。








夏木マリさんが出てたのでマネージャーとして付いてきた、最初にショーケンさんを紹介してくれた齋藤ノブさんと。





僕のことをどう思っていたのかはわかりめせんが、

出演者の皆さんが演技の達者な方々ばかりだったので


残念ながら遺作になってしまった「不惑のスクラム」という作品、


ショーケンさん、とても楽しんでもらえたと聞きました。




やっぱりショーケンは魅力的な人でした。



めちゃくちゃでバラバラでエネルギッシュで、
でもとても可愛くて。



で、圧倒的にセンスがよかったショーケン。






あなたのこと忘れません。




お会いできて、ご一緒できて本当に嬉しかったです。





お疲れ様でした。