DMV | 阿武急と仙南の事を語るブログ

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おばんでございます。今後、徳島の阿佐海岸鉄道線で実用化が予定されているDMV「デュアルモードビークル」は、道路だけでなく鉄道線路を電車として走る事ができる車です。そのDMVは、電車とバスとの乗継解消、赤字ローカル鉄道の廃止の問題、車の渋滞という問題を解決する目的として開発されました。

 

地方では、移動する手段としては電車ではなく車という車社会。それによってローカル線では電車の利用者が少なく、赤字路線となり、廃止される危機というのが出ている。それにより、電車の利用者が少なくなり、車が増え、車の渋滞が深刻となっていた。そこで、その問題を解決しよとしてマイクロバスを改造して開発されたのがDMVです。DMVはマイクロバスを改造するだけで、電車として線路を走れるようにした車であり、電車側からすればメンテナンスが容易、一般の電車よりは低コストでローカル線の維持につながる、道路を走る車側からすれば、DMVであれば線路を電車として走れる事から渋滞に巻き込まれる事無く定時運行が可能。それら2つのメリットを両立している。だが、DMVは、種車がマイクロバスのため定員が20名程度と少なく、たとえ、ローカル線といっても朝の通勤通学時間帯では多くの乗客が乗り、電車1両分と同じ輸送が出来ないという問題がある。その問題を解決として2005年に2両連結が可能な2代目のDMVが完成。しかしながら、そのDMVでも鉄道車両として走るための保安装置を搭載したため、重量が重くなる関係から定員も16名へと減少。さらにそういった問題を解決として、2008年に将来の実用化を見据えいた新タイプ3代目のDMVが開発された。そのDMVでは中型トラックの車軸を使用する事によって定員の問題が解決する事が出来、駆動ではエンジンで発電し、その電力のモーターで駆動するという電気式というのが初めて採用され、列車としては「エンジンを回した電力で動く電車」、車としては「エンジンを回して電力で動く電気自動車」とされており、列車としては電車と同じ性能、車としてはオートバイと同じ加速性能を実現する事が出来た。

 

DMVは、阿佐海岸鉄道をはじめ、天竜浜名湖鉄道、南阿蘇鉄道、牟岐線といった各地のローカル線で試験走行が実施され、将来の実用化が見据えいていた。実用化の候補路線としては水郡線をはじめ、久大本線、豊肥本線、日田彦山線、肥薩線、くまがわ鉄道、日南線、牟岐線、明知鉄道、信楽高原鉄道線、山形鉄道フラワー長井線、左沢線、津軽線、大湊線といった路線が候補となっていました。

 

DMVの導入により、地域活性、観光資源、防災面にも役立てられるというメリットも存在しているそうです。

 

余談だが、DMVは、上田でのDream5出演の上田電鉄とイトーヨカドーとのコラボイベント「別所線と歩こう、走ろう」、大河原のえずこホールでのあずなびあまつり「かえっこバザール」でも展示された実績がある。