「ジャムの法則」または「決定回避の法則」
この法則は、コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授によって提唱されました。彼女はスーパーマーケットでジャムの試食販売を行い、被験者を2つのグループに分けました。一つのグループでは6種類のジャムを試食販売し、もう 一つのグループでは24種類のジャムを試食販売しました。
結果は驚くべきものでした。品揃えが6種類のグループでは、試食をした人の割合が40%で、その中で30%の人が購入しました。一方、品揃えが24種類のグループでは、試食をした人の割合が60%でしたが、その中で購入したのはわずか3%だけでした。
長く添削をさせてもらっていると、たまに
「成績開示を見たぞ。英語講師のくせに80点で恥ずかしくないのか!」
と、言われる方もみえます。残念でした。東大や京大などの難関大の二次試験では合格最高点でも毎年80%くらいの得点率なんです。
また、私の添削例はブログなどに公開してあるのですが、
「なんだ、アレは!添削は赤ペンでビッシリ書き込むことを知らないのか!」
と言う人もみえました。たぶん、赤ペン先生の指導を受けた小学生の思い出があるのでしょう。人間の脳みそは1回あたり記憶に残るのは6個が限界なんですけどね。
私は、そんな方の指導はお断り。見込みがないもん。真面目に受験に取り組んでいる人は、そんな愚かな質問をしてきません。そんな人に東大や京大合格なんて絶対に無理。きちんとデータを調べる程度のことも出来ないのでは話になりません。
7±2/マジカルナンバー・ミラーの法則
マジカルナンバーは、人間が瞬間的に保持できる情報(日常的な短期記憶)の数は
「7±2」であるとするものです。
ジョージ・ミラー教授のこの説に基づくと
選択肢は多くても「7±2」つまり5~9となります。
未熟な答案だと、10以上の間違いや改善点を指摘せざるをえません。20以上の間違いを指摘したら覚えられるワケがありません。頑張っているのは添削者だけで、生徒の方は何も身に付きません。
ところが、お金をいただいて添削している会社や個人の中には
「たくさん指摘するのが、良い添削」
と、信じている人が多い。添削を受ける方も、ビッシリ書かれていると親切で丁寧と勘違いするのだから仕方ないんです。
分かっている人だけ、添削依頼してくれます。