親の時代と別物の「内申点」 | 「京大」を7回受け、英語8割の英検1級講師「京大セブン」が添削したら、10年連続「京大」合格(うち4名は医学部医学科)。

「京大」を7回受け、英語8割の英検1級講師「京大セブン」が添削したら、10年連続「京大」合格(うち4名は医学部医学科)。

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英語の評定で3人に1人が「5」を取っている「親の時代と別物」内申点の”インフレ”が生む誤解

 

  私の塾にもよく

「私の息子は、学校の通信簿がオール5です!」

 とか

「私の娘はA塾の統一テストで県内3位でした!」

 と言う方が訪れる。実際に会って見ると、全く成績優秀ではない。

 

 それは当り前。私たちの時代は「5」は上位の7%と決まっていたけれど、今は先生の主観で付けられる。A塾主催のテストの受験者は、学校の1割ほど。9割が受けていない試験で県内3位のわけがない。基準が違うのです。

 

 それで、

「私の息子は天才だ!」

 と、勘違いしてしまう。

 

 2001年までの公立中学校は、相対評価という評価の方法を採用していました。評定「5」の割合が全体の7%、「4」が24%、「3」が38%、「2」が24%、「1」が7%と、評定が正規分布になるように、あらかじめ割合が厳格に定められていました。ここ(三重県北部)では、上位7%でも難関校の四日市高校は合格できません。ですから、2001年前でも「オール5」が難関校の合格を保証してくれるものではありませんでした。

 

 今は「オール3」では、以前の基準では落ちこぼれです。でも、保護者の方も本人もオール3なら

「オレは平均的なんだ」

 と、誤解してしまう。危機感が持てないので、対策も立てません。

 

 日本から頭脳の流出が続き、国際的競争力が失われてゆくのは当然です。